第三十四回文学フリマ東京に参加してきました

2022年5月29日、読酌文庫は1年半ぶり2回目となる文学フリマ東京に出店しました。

来場者数もかなり多かったようで、コロナ前の水準に戻っていたとか。
確かに、当日、欠席ブースもほとんど見当たらず、会場内を行き交う人の波はなかなか途絶えず……といった様子で、東京という場所の集客力を感じさせられました。

さて、そんな文学フリマ東京での売上げはどうだったのか、読酌文庫は何を感じたのかを改めて振り返ってみたいと思います。

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結果と反省(今後の課題展)

頒布量・売上高としては、悪くなかったと思います。
ただ、イベント規模・来場者数に対して、伸び悩んでいるのではと感じたのが正直なところです。
東京という大舞台に対して、夢を見た感もあり……。

だから、張り切って宅配搬入したものの、当日頒布できたのは1割以上2割未満という量なんですよね。
うん、これなら宅配しなくても手持ちでイケた気がする
宅配にかかったお金で、美味しいものを食べられたと考えると、なんか悔しい()

とはいえ、強気な量を搬入したのには、一応ワケがあって……
参加にあたって自分なりに施策をしてきたつもりだったんですよね。

「はなり亭で会いましょう」は、自分でも良い作品だと思ってるって話

自分で自分の作品を推すのを、自画自賛してて見苦しいとか、売るのに必死みたいで格好悪いと感じる人もいるかもですね。
でも、自分が良いと思えないものを売ってどうするのかという話でもあって。

「シェフ自慢のこだわりランチ」と「自信ないけどあり合わせで作りました定食」だったら、どっちを食べたいかという話です。

小説の題材としては、自分が読みたい内容を集めたようなものだし、登場人物の性格や感情は一部過去の自分が抱えたりぶち当たったりした出来事を昇華(供養?)させようと思ってぶつけているところもあるので……自分が書きたい・読みたい話として「はなり亭で会いましょう」は作ってます。

そんな「はなり亭で会いましょう」の1巻は通算で100部売れたかどうかっていう状況なのですが、その頒布量に対する好意的な反響率は結構高いんじゃないかなって感じてます。
関西コミティアの小説作品紹介コーナーで、取り上げられた実績あるし……(いつまでもこの実績にすがりたくなる😅)

もちろん、良い反応をいただけてるからといって、慢心していい加減なものにするわけにはいかないですね。
(楽に書くなら最初からそういう方向性のシリーズにする、タラタラ書いてるエッセイとかみたく)

だから、頒布量が見込みより振るわなかったのは、作品がつまらないとかではなくて、読んでくれる層・求めてくれる層に届いていない、見つけてもらえてないのかなと思うんです。

つまりはまだまだ告知が足りてない、存在が認知されていない。

うーん、施策を頑張ったつもりだけど、まだまだアピール不足なのかと世の中の厳しさを感じます。

読酌文庫の販売施策

各地で開催されている文学フリマの中でも、文学フリマ東京は最大規模。
今回の第三十四回文学フリマ東京は、約1,000ものブースが出店しているわけです。
これは、京都や大阪の倍以上の規模ということ。

ならば当然、一般来場者も比例して増えるハズなので、しっかりアピールしていけば、関西地区よりも売上げを伸ばせるのではと考えたわけです。
1年半前の遠征時は、ちょっと事前の告知不足感があったのでね……その反省も踏まえて、PRを頑張っておりました。

その1:事前の告知PR活動

出店者が多いと比例して来場者も増える傾向にあるわけですが、当然ながら当日会場に並ぶ作品の量も増えるわけです。
となれば、告知が不十分であると、自分の作品は埋もれてしまって、目を向けてもらえない
前回、東京遠征した際は、そのあたりの施策が不十分であったと思われたので、今回は事前告知を頑張りました。

主にTwitterを使ってなのですが、予約投稿機能を使って「#文学フリマ東京」のツイートを毎日1回(休日は3回)お知らせとして流すようにしました

それも、ただ「参加します、よろしく!」というつぶやきではなく、サークル名・ブース情報はもちろん、頒布物についても小出しにして認識してもらえないかなと工夫しました。

マップを付けたり

頒布物情報を付けたり

あと、目新しい要素として、紹介アニメを作ってみたのですが……動画の作り方などは、もっと勉強しないとですね。

まぁ、このような感じで、手を替え品を替え、毎日ちょっとずつ色んな情報をツイートして、認知度を高めようと思ったんです。

このあたりのことは、noteでもちょこっとまとめてみたりしました。

ただ結果として考えると……手をかけた割には効果が薄いのか?と感じる部分もありました。
もちろん、ほとんど何もしなかったら、売上げはもっと少なかったでしょう。多分ね。

告知のやり方については、今後も要研究項目です。
今回はTwitterメインで、サブ的にInstagramとnoteに関連投稿を入れたのですが、複合的にやっていく必要があるのかなと感じたり……。

創作する読酌文庫という存在をどうすれば広く認知してもらえるか、数多の出店者に埋もれず、見つけ出してもらえる作品にできるか……

良いものを作るというのは当然ですが、存在を知られなければ購買につながらないのですよね。
だからこそ、知ってもらうための施策をどうするかというのは非常に重要

まぁ、趣味でやっていることなので
「購買につながれ!売れて欲しい!売上げ伸びろ!」
みたいなのを前面に出すのはイヤラシイと思われるかもしれませんけど。
でも、せっかく作った作品だし、手間をかけ時間をかけイベントに出店するのだから、その反響として「売れてほしい」と思うのは自然な感情だと思うんですよね。

だから、売れるための方法も考えながらやっていきたいのです。

その2:新刊の発行

イベントに出るとなればやはり
「新刊あります!」
って言いたい人が多いんじゃないかと。

そんなわけで、頑張って小説「はなり亭で会いましょう」の最新刊発行にこぎ着けました。
本当なら1月の文学フリマ京都合わせで出したかったのですが(プロットは大体できてた)、執筆が進んでなかったので、5月にズラすことに。

ただ、シリーズものの最新刊が新刊ですっていうのは、頒布の目玉としてはちょっと難しい部分もあるなと感じました。

だって、1巻から読むのを前提に書いている作品なので……3巻が目にとまっても、最新刊ではなくてまずは既刊から手に取ってもらう必要があるのです。

人によっては、1巻完結でない素人作品は買わない主義、とかもあるでしょうし。
あるいは、続き物は完結するか不安だから手を出さないようにしてるとか、終わりがいつになるか分からないものを有償で読むのは不安とか、人によってあるんじゃないかなと。

とはいえ、今回の出店で1巻を買ってくださった方もいるので、今後ごひいきにしてもらえたら……と思うのですけど。

また、3巻を買い求めてくださった熱心な方々もいらしたので、それはそれで、作者としては幸せな話ですよね。
たとえ人数少なくても、読みたいと思ってくださってる方がいるなら、応えられるようにしたいものです。

その3:読み切り短編を収録したペーパー配布

メインの頒布物が長編シリーズになってしまうので、初見さんは手を出しづらいよなー…と。
もちろん、事前告知で目に留めてもらえる努力はしたけれど、当日もなにかあったほうが良いはず!

ということで、過去に書いた本編未読でも読める、読み切り短編を収録した頒布物紹介ペーパーを作成し、行き交う人たちに配布しました。
購入してもらえなくても、とりあえずペーパーを持ち帰ってもらえたら、今後、読酌文庫を気にしてもらえるかもしれないと期待を込めて。

でも、ペーパーを配布にしても、闇雲に声かけして渡すのは心が折れるリスクがあるので……ある程度受け取ってくれる見込みある人に差し出すようにしました。

では、どんな人なら「受け取ってくれる見込みあり」と判断できるのかというと、それは、歩く速度と視線がどこを向いているかですね。

各スペースの頒布物を見ずに、さっさかさっさか歩いている人は、目的の場所に向かって移動中です。
なので、声をかけたところで無視されるか、無視されなくても受取拒否される可能性が高く、やわやわ系メンタルの人にとっては、大変リスクの高い相手ということになります。
移動の妨げになっても申し訳ないので、声をかけずに見送ります。

スピードを落として、各スペースを見ながら歩いてる風な人でも、その人の様子を観察してから配布を決めます。
その人がどこを見ているのか、視線の先にあるものをチェックしましょう。
その視線は、近隣の別スペースをロックオンしているかもしれません。
となると、迂闊に声をかけると、これまた相手の行動を邪魔する行為になりそうなので配布は控えます。

結果、ペーパーをお渡しするのは、こちらの頒布物や掲示しているお品書きを「ふむふむ」と見てる風な人、ブース前に立ち止まってくれた人となります。

我ながら、ものすごく消極的な配布方針なのですが……メンタルの保全を考えると、これがダメージ少ない方法といいますか……。

もちろんこれは、読酌文庫が勝手に考えた方針なので、これが正しいとか、マナーだとかとは思ってません。

積極的に声かけして、呼び込みして、「うちはこういうの作ってます、ヨロシク☆」ってガンガン、ペーパー配る人もいるでしょう。
それはそれ。うちはうち、よそはよそ、です。

そんな感じの消極路線ではありましたが、来場者数が多かったこともあって、用意したペーパーの8割ほどは配布できました。

ペーパーには読み切り短編と当日の頒布情報のほかに、委託先情報も載せています。
だからもしも「買い逃したな-」って感じてくれた人がいたら、委託先で買ってもらえると、委託先の利益にもなって三方良しですね。

規模が倍増しても売上げが倍増するかは別、逆もしかり

そんなわけで、手は尽くしたけれど、まだまだ改善の余地はあるなと課題を改めて知る機会になった出店でもありました。

たくさん人が集まる場所に行けば、自然とたくさん売れる、ってもんでもない。
ある程度はイベントの集客力による恩恵はあると思うのですが、それは単純に自分の力を倍増させてくれるものではないんですよね。

むしろ、イベントの規模が大きくなると、来場者側が全ブースをじっくり回れないことも多いでしょう。
時間の都合もあるし、体力の都合もあるし……あと購入予算の都合とかね。

だからお目当てのところ、気になるエリアだけ見て帰る人も珍しくないでしょう。

その点、規模の小さいイベントだと、会場全体を回ってもそんなに時間がかからないので……お目当て以外のところを当日見つけて「面白そう!」って感じて、購入してもらえるかもしれない。

なので、京都や大阪の2倍以上の規模となる東京なら、読酌文庫の売上げが2倍になるってもんじゃないなと、勉強になりました。

イベントの規模・集客力に頼らず、自分自身が集客力ある存在にならないとですね。
はー、作品を売るって難しい。

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文学フリマ全国制覇への野望

ちょっと残念というか悔しさみたいなのも残りましたが、1年半ぶりに遠征して出店できて楽しかったですし、面白い本も手に入ったので、また東京にも出店したいです。

というか、定期的に東京に出店して、東京での認知度を上げたい、と思います。

そして、他地域の文学フリマも順次制覇したいなという野望もあります。
いつか、1年間に開催される各地の文学フリマを皆勤できるようになれたらなー……ついでにあちこち観光も楽しみたい。

とりあえず次の文学フリマは、9月の大阪ですね。

実はちょっと、ここ合わせで出したい本の予定がありまして……その内容を考慮すると、これまでの出店ジャンル「小説:大衆・エンタメ」から変更した方がよいかなと考えています。

評論かノンフィクションか……どの選択肢が適切であるか、ちょっと考えることにします。
まだジャンル変更はできる時期なので。

読酌文庫の頒布物を手に取っていただきありがとうございました

ともあれ、文学フリマ東京にて頒布物を手に取っていただいた皆さま、ありがとうございました。購入いただいてなくても、なんか気に留めてもらえてたら嬉しいです。もちろん、お買い求めくださった方には、最大限の感謝を!

次に東京に出るとしたら……んー来年かな。秋の東京はちょっと財力的にキツイかな……と。

6月いっぱいはBOOTHでの通販を受付けております。

また、委託いただいているお店の通販も、ご利用いただけると幸いです。

【委託先】ぽんつく堂

はなり亭で会いましょうの1巻(旧装版)2巻Nomu-Yomu酒語りを委託いただいてます。Twitter

【委託先】犬と街灯

はなり亭で会いましょうの1巻(新装版)2巻Nomu-Yomu酒語りを委託いただいてます。Twitter

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