第六回文学フリマ京都&関西コミティア63に参加してきました

2022-01-30

2022年1月16日は第六回文学フリマに、その翌週1月23日は関西コミティア63に参加してきました。どちらも、出店orサークル参加です。

スペースにお立ち寄りいただいた方々、頒布物をお買い求めくださった方々、差し入れや感想をくださった方々、ありがとうございました。

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両イベントについて思うことと活動スタンス

昨年秋頃より、またイベントの活気が戻ってきたように感じられていたのですが、この1月のイベント参加はみんな判断が難しかったのではないかなと思います。

完全に防げる万能薬ではないものの、ワクチン接種が広まったことで重症化リスクを抑えられるようになり、2021年秋の文学フリマ大阪や関西コミティアはそれなりに賑わっていました。

しかし、ここに来て感染力の強いモノが猛威を振るいだし……という状況。医療機関の方々には本当に、頭が下がります。もちろん、その仕事につながる他業種の方々や、我々の平穏な生活を守ってくださっている人たちにも感謝です。

もしかして直前で中止になるのでは?

と、ハラハラしながら直前期間を過ごしていました。

読酌文庫のイベント参加スタンスについて

一応、宣言しておきます。

  • イベントそのものの開催中止またはそれに類する発表
  • なかの人の体調不良またはそれが疑われる状況
  • 直近の行動で接触する(した)人物の感染または陽性反応が疑われる状況
  • 家族または接触する可能性の高い人物に感染させてはならないと判断される状況

以上のいずれかの状況でなければ、できる限りの対策を取ってイベントに参加します。

もちろん、これは私個人の考えであり、他者もこれに倣うようにとは申しません。

私のこのような考えを「甘い」「無責任」「自粛しないなんて非常識!」と感じる人もいるかと思います。が、ここではそういった議論をするつもりはないので、これ以上は言及しません。

一応、両イベントともに開催されたけれど……

致し方ない状況だったとは思いますが、全体としてさみしい印象になっちゃってましたかね。

欠席された方も多かったと感じますし、なかなか2020年以前の状況には戻らない(もしかしたらもう戻れない?)のだなと、現実を見せられた気がします。

これからのイベントの開催方法、新しい参加ルール、そもそもこういったイベント自体のありようを、考えていかなければならないのかもしれませんね。

【2022/1/16】第六回文学フリマ京都

さて、前置きが長くなってしまいましたが、まずは文学フリマ京都の感想から。昨年・2021年は直前で開催中止になってしまい、悔しいやら悲しいやらでした。そして2年ぶりに開催された、文学フリマ京都です。

2021年秋の文学フリマ大阪に出店した話はこちら

これまでの振り返り

2020年に自身初となる、創作長編小説「はなり亭で会いましょう」ほか、ちょこちょこ作ってきた頒布物を手に、第四回文学フリマ京都へ出店。

それ以前の第二回・三回は、ふらふらと一般来場者として遊びに来てたんですよね。良い感じに賑わってて、入場無料で入れる気軽さ&開かれた発表の場。そして、出店者さんの目を気にせず本の中身を確認できる、見本誌コーナーに無料配布のカタログと、なかなか居心地のよいイベントでした。

だから、いつか自分も一次創作をしたら出てみたいなと思っていたのです。

初出店は配置がよかったのか、ビギナーズラックなのか、持ち込み量がかなりの売れ行きで……
「名もなき出店者の創作小説なんぞ、たいして売れんやろ?」
と思っていたのですが、予想以上で……その後のエゴサ()でもいくつか感想をいただけて、すっかり創作熱が上がってしまったんですよね。

だから、2021年の第五回文学フリマ京都では、続編をお披露目する場所に……と思っていたのですが、あえなく中止。めっちゃ悔しかった。それでも今は仕方がない、こういうときなのだと、委託販売やオンラインイベントに目を向けて、2021年は細々と頒布を続けていました。

第六回文学フリマ京都合わせの新刊は……?

できればこの第六回文学フリマ京都で「はなり亭で会いましょう3」を出せればよかったんですがね。年イチペースの刊行ってことで、区切りもよいし。

一応、そんな計画も立ててはいたのですが、思うように筆が進まず(簡単なプロットや展開はまとまっていたものの)、無理に書き上げて出すよりは少し時間をおいて、じっくり作ろうという判断になりました。

かわりにお仕事エッセイ的読み物を出してみた

とはいえ、新刊が何もないのもさみしいなぁ……と思ったので、ちょっと違うものを書いてみようと思いました。

それは、いろいろあって今メインの仕事にしている、Webライターの話。こんな生き方を選んでしまった、仕事でこんな躓きがあった、それでもどうにか頑張りたい。そんなありのままのお話。

……とはいえ

こんな自分語りなんて、見向きもされないのでは?

という疑念もあり……

結果、「めっちゃ頒布しまくるぜ!」という方向性ではなく、「とりあえず形にすることに意義がある」といった趣旨で、発行部数&頒布価格を下げ、「最悪、気に入らなかったら現物と交換で返金するよ」という卑屈な売り文句を付けて出してみることにしましたとさ。

持ち込み数に苦悩

ウキウキ気分で準備をしていた頃は、2年ぶりの文学フリマ京都であることと、見本誌コーナーが復活していたことから、かなり強気の搬入部数で準備していました。

しかし、イベントが近づくにつれてあやしい雲行きになり……参加自粛される方の声も目にする機会が増えてきたので、持ち込み量を4割ほどカットしました。

この判断はよかったと思います。おかげでたくさん持って行ったのに、全然出ていかなくて「(´・ω・`)」とならずに済んだかと。

復活した見本誌コーナーはとっても広々!

初めて参加した第四回文学フリマ京都では、見本誌コーナーで拙作を見た方が買ってくださった方、けっこういたんじゃないかなって思うんですよ。

というか、私も見本誌コーナーで気になるタイトルをチェックして、それを頼りに買うのを結構やってきたので。

やはり見本誌コーナーは偉大。

とはいえ、接触リスクの回避を考えると……というわけで、しばらくなくなっていたんですよね。

だから、対策を施したうえで復活すると知って、とてもうれしかったです。自分も見本誌を出すしかない!

1出店者につき3種までという条件だったので、「はなり亭で会いましょう1」「Nomu-Yomu酒語り」そして、当日新刊として出す「Webライターになった田貫朔子の話」を持っていきました。

見本誌コーナーは、めちゃくちゃゆったりとしたスペースが取られていて、接触リスクを回避するため使い捨てゴム手袋を配るという対策。

今後、見本誌コーナーがそのような形になっていくのか(対策して継続? それとも廃止の方向?)わかりませんが、個人的には何らかの形で気軽に手に取って中身の見られる場所が欲しいなと思います。

頒布状況について

さて、持ち込み量を減らしての参加となりましたが、頒布状況はというと……?

まさかの新刊完売

とりあえず作ってみようというスタンスで出した「Webライターになった田貫朔子の話」なのですが……
そんなに熱心に、頒布告知をしたつもりもないのですが……

手に取りやすい価格だったのか?
お仕事系エッセイの需要が高いのか?
Webライターというテーマが旬(?)だからか?

開始時間直後からじわじわと手に取ってもらえ、祝・完売。

そもそも10部しか作成しておらず、うち1部は見本誌に出してしまったので、実質頒布できるのは9部のみ。二桁いかない冊数で「完売しました(ドヤ」というのはちょっとイタイかなー……と思いつつ、意外と手に取ってもらえた印象です。

もしかしたら今後も「とりあえず形にすることに意義がある」という方向性で、気負わずに・ちょっぴり卑屈な返金制度付きで、エッセイ的なものを出していくかもしれません。

はなり亭シリーズ

以前に1巻を買ってくださった方が続編や番外編を買い求めてくださったり、わざわざ感想を言いに来てくださる方がいたりで、ほくほくでした。

そして、思ったのです。

感想を伝えるって、素敵なことやなって……。

別に気の利いたことじゃなくたって良いんです。「読みました」「面白かったです」「好きな作風でした」そんな感じの簡単なひと言でも十分。

だから自分も、機会があれば感想を伝えに行こうって、改めて気づかされました。

その他諸々

「にほんしゅもんだい」は在庫をあるだけ持ち込んだのですが、今回の頒布でラスト1冊に。しかも最後の1冊は、長らく見本誌として先頭を張ってきたので、やや傷みがある状態。

なので、節目かなということで、これをもって頒布終了とします。

確か2019年の春にオンデマンド印刷・中とじ製本で50部作ったのですが、バラバラと売れて今日を迎えます。

手に取ってくださった皆様、ありがとうございました。ちょっとしたお酒の雑学(?)になって、楽しんでもらえたらうれしいです。

あと、ほかにもチラホラ、在庫が少なくなった本もあり……

はなり亭シリーズの本編は、在庫量を見ながら再版していく予定なのですが、そのほかは基本的に再版を考えていません。

折を見て過去作の再録……といったことをやるかもしれませんが、予定は未定です。

はなり亭の番外編については……冊子にしたものと、ペーパーなどで書いた短編とを、いずれ1つにまとめ直そうかなと思案中です。でもこれもまだ、先の話。

全体的な印象

予想通りというか何というか、欠席されているブースも目立ち、2年前に初参加したときのような活気は戻ってなかったですね……。まだまだ、元通りとはいかないのだなと痛感しました。

ただ、見本誌コーナーも含めて、間隔を広く取って密にならない空間作りがされていましたし、過ごしやすい環境だったと思います。

あと、和装体験で華やかな装いがあったのも、文学フリマ京都らしさが出てたかと。

今後の予定

とりあえず9月開催予定の文学フリマ大阪は、マストで参加したいですね。

今後も読酌文庫の屋号(サークル名)で作る本は、基本的にテキストコンテンツが中心になると思うので、一番しっくりくる即売会イベントが文学フリマだと思うんですよ……。

だから1月に京都、9月に大阪……うーん、冬と秋だけじゃなく、他の季節も……って考えると、他地域の文学フリマにも興味が出てきます。

できれば5月の東京に毎年参加して、1月・5月・9月というサイクルなら、4か月おきになってちょうどいいかな~…なんて思ってるんですが……。そして、合間に旅行がてら、地方都市進出を計画するっていう。

なので、5月の文学フリマ東京にも気持ちが揺れています。参加申込期限は3月12日でしたかね……まだ猶予があるので、それまで考えましょう。でも、もしここで東京遠征するなら、「はなり亭3」を出すタイミングにしたい!

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【2022/1/23】関西コミティア63

1月の関西コミティアは、文学フリマ京都と日程が被りがちだったのですが、2022年は1週間違いだったので参加することにしました。

前回・関西コミティア62に参加したときの話はこちら

これまでの振り返り

文字書きサークルという立ち位置ですが、関西コミティアへのサークル参加はこれで3回目。

もちろん、文章主体の頒布物でも参加できるイベントなのですが、メインは漫画系だよな~……という認識をしております。漫画雑誌編集者の、持ち込み出張ブースも来ますしね。

関西コミティア63合わせの新刊は……?

文学フリマ京都合わせで作った新刊がまだ残っていたら、関西コミティア63でも頒布しようと思っていたのですが、完売したので特に新しい頒布物はナシ……というのもさみしいかなと思い、急きょ「はなり亭で会いましょう」の紹介冊子を作成しました。

A4用紙で作る折り本タイプの簡単なものですが、小説作品を手にしてもらうきっかけ作りになると良いなぁ……ということで。

まだ残ってるので、今後のイベントなどでもちょこちょこ配ります。

持ち込み部数の算出式

これまでの参加経験から、関西コミティアでの適正持ち込み部数は、以下のような算出式で決定しています。

直近の文フリ頒布量÷2=関コミでの見込み量

この見込み量を補える部数を持ち込めば、関西コミティアで大量に持っていって全然売れない(TT)という憂き目を見ずに済みます! 多少のブレはありますけどね。

……とはいえ、これはあくまでも、読酌文庫の場合の話。取り扱いジャンルや頒布物の内容、作家さんのネームバリュー次第で簡単に覆ると思います。

が、まぁ、参考にしていただけたらと思います。

頒布状況について

そんなわけで、1週間前の文学フリマ京都より、持ち込み量を絞って臨んだ関西コミティア。実際の頒布状況としては……おおむね見込み通りだったかと。

しかし、はなり亭1・2をまとめて買っていってくださった方もいて、うれしい誤算でした。過去にティアマガジン関西で取り上げられたことがあったので、もしかしてその影響……? とか考えてみます。

全体的な印象

動員数の印象は、先週の文学フリマと同じ感じだったかなと思います。ジャンルごとの違いもあったとは思いますが、やはり欠席サークルさんも結構おられて。

読酌文庫はお隣がいらっしゃったのでまだ寂しくないほうでしたが。とはいえ、こればっかりはどうしようもない話で。

あと、運営側の計らいにより、各スペースにウエットティッシュ(ポケットタイプ)配布と、同じ机を共有するサークル間に仕切り設置があり、対策を講じていただいていることにありがたさを感じました。

感想を伝えるので手一杯に……?

先週の文学フリマ京都で、作り手に感想を伝えることの重要性を感じたので、関西コミティアでも過去に購入したことのあるサークルさんに、感想を伝えてみようと思いました!

あと、差し入れをお渡ししたい方もいたので、ちょっとした菓子も用意して。

……で、接客対応が途切れたタイミングを見計らってお声がけし、読んだ作品と感想をひと言伝えたのはいいものの、それで頭がいっぱいになっていた私は「これからも楽しみにしてます!」と伝えて去ってしまいました。

あ、差し入れ渡すの忘れてるやんΣ(゚д゚;)

と、気づいたものの、なんか引き返して私に行くのも気後れしてしまい……。

さらっとスマートにお話しデキる、コミュニケーションつよつよなワタシ☆には、どうやったらなれるんだろう……?

今後の予定

文学フリマほどの頻度ではないにせよ、関西コミティアにも年1~2回を目処に、今後も出たいかなと思っています。

テキストコンテンツメインなので、頒布数はそんなの伸びないと思うのですが、一定の頻度で参加すれば存在を覚えてもらえるかも、という期待もあり

コミックエッセイを描くのも面白そうだなー……と考えもするんですが、文章とはまた違うカロリーを消費する作業なので二の足を踏んでます。

次の出店は春か秋か……

次回のオフラインイベント参加を春とするならば、文学フリマ東京が有力です。

ただ、遠征費用の捻出等々……悩ましい問題も。せっかく東京まで出るんだったら、気になるお店巡りもしたいですし……となると、交通費を削減して宿泊代を出せるようにし、観光に使える費用を……と、アレコレそろばんをはじかなければならず。

近場の開催イベントなら、5月の関西コミティアか。

でも、次にオフラインイベントに出るなら、はなり亭3巻を出したい。となると、関西コミティアよりも文学フリマという土壌がふさわしい……と、個人的には思っている。

現実的なのはやはり、秋の文学フリマ大阪でしょうかね。とはいえ、これだとイベント参加の間隔が空きすぎて……?

しばらく頭を悩ませることになりそうです。

読酌文庫の発行物を委託販売いただいてます

ぽんつく堂さん(@pontsukudo)と犬と街灯さん(@inutogaito)にて、委託販売をしてもらってます。

はなり亭で会いましょう1
ぽんつく堂通販ページ(※ぽんつく堂さんでは旧刷版を取り扱っています)
犬と街灯通販ページ

はなり亭で会いましょう2
ぽんつく堂通販ページ
犬と街灯通販ページ

Nomu-Yomu酒語り
ぽんつく堂通販ページ
犬と街灯通販ページ

※委託先により頒布価格や送料は異なります。

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