文学フリマ京都8のカテゴリー分布を塗り分けた結果

2024-01-07

文学フリマ東京37へ出店するにあたり、カテゴリー分布の塗り分けを行なったところ反響が大きかったので、2024年の出店初めとなる文学フリマ京都8のカテゴリー分布も、配置図を元に塗り分けてみました。

文学フリマ京都8へ参加される方の参考になれば幸いです。

なお、この分布図は、文学フリマ京都事務局作成の配置図を元に、作成しております。

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Webカタログで見る文学フリマ京都8の出店カテゴリー

塗り分け作業にあたって、Webカタログを確認したところ、600を超える出店者のうち、半分以上が「小説」カテゴリーでした。次いで、「ノンフィクション」「詩歌」「評論・研究」という出店者数。
※2ブース申込している出店者もいるため、出店者数=ブース数ではありません

文学フリマ京都8には壁サークルがいない?

配置図を見て思ったのですが、文学フリマ京都8では壁を背にした出店者(いわゆる壁サークル)が居ない配置なんですね。(唯一壁沿いである「そ」配置のブースは文学フリマ事務局のブースなので、実質的には出店者と異なる)
……以前は、壁を背にする出店者もいたと思いますし、大阪や東京ではそういう配置のところがあったと思います。まぁ、いろいろと運営サイドの考えがあってのことだと思います。

また、文学フリマでは隣接配置の申込をする際、隣接する出店者同士が同一カテゴリーを選択しなくて良いため、時々飛び地ができるようです。
オールジャンルの同人誌即売会イベントだと、隣接合体するには同一カテゴリー(ジャンル)での申込が必須というケースが多いと思うので、このあたりも文学フリマの特徴でしょうかね。

大分類:小説カテゴリー

小説カテゴリーの中で分類を細分化すると、出店者数が多いカテゴリーは以下の順序です。

  • エンタメ・大衆小説
  • ファンタジー・幻想文学
  • 純文学
  • 短編・掌編・ショートショート
  • ライトノベル
  • その他
  • アンソロジー
  • BL
  • 歴史・古典
  • SF
  • 児童文学・絵本
  • 恋愛
  • 百合
  • ミステリー
  • 海外文学・翻訳
  • ホラー・怪奇
  • 妖怪・もののけ
  • 戯曲・シナリオ
  • 青春・学園

読酌文庫はずっと「小説|エンタメ・大衆小説」で文学フリマに出店していたんですけど、やっぱりこのカテゴリーを選ぶ方は多いんですね。「エンタメ・大衆小説」「ファンタジー・幻想文学」「純文学」「短編・掌編・ショートショート」が、小説カテゴリーの4強という感じ。

「百合」「ミステリー」「海外文学・翻訳」「ホラー・怪奇」「妖怪・もののけ」「戯曲・シナリオ」「青春・学園」カテゴリーは今回、出店者数が1桁台でした。

なお、出入口すぐの壁沿いに配置された「そ-1・2」は、文学フリマ事務局のブースなので、実質的には出店者とは異なる存在です。

また、「その他」には小説投稿サイトの小説家になろうさん、個人出版支援のPUBUFUNさん、同人誌印刷のPICOさん、

大分類:評論・研究

評論・研究カテゴリーの中で分類を細分化すると、出店者数が多いカテゴリーは以下の順序です。

  • 文化研究
  • サブカルチャー
  • その他
  • 音楽
  • 美術
  • 文芸批評
  • SF
  • 食文化・料理・グルメ
  • アニメ・マンガ・ゲーム
  • 郷土
  • 現代思想・哲学
  • 出版
  • 映画
  • 演劇・戯曲・演芸
  • ミステリー
  • メディア
  • アイドル・芸能
  • 建築・都市計画

出店者数としては多いわけではないけれど、いろいろなカテゴリーに分かれて、それぞれの思いが詰まっている感じです!
最も多い「文化批評」カテゴリーでも出店者数は10、以降は1桁台なのですが、どのブースも個性が光りそう。

なお、小説カテゴリーがひしめくエリアに飛び地となった「出版」は、同人誌印刷をされている栄光さんが出店しているブースです。

読酌文庫も今回は「評論・研究|食文化・料理・グルメ」で出店するため、周りがいつもと違う雰囲気になりそうでドキドキです!

大分類:ノンフィクション

ノンフィクションカテゴリーの中で分類を細分化すると、出店者数が多いカテゴリーは以下の順序です。

  • エッセイ・随筆・体験記
  • 旅行記
  • その他
  • ルポ・ドキュメンタリー
  • 雑誌
  • 妖怪・もののけ
  • インタビュー
  • 写真・映像
  • 郷土

ノンフィクションカテゴリーでは「エッセイ・随筆・体験記」が圧倒的な出店者数! 同じ大分類に属する他カテゴリーを大きく引き離しています。
次点の旅行記は2桁ですが、以降は1桁の出店者数で、同一カテゴリーの出店者数が2とか1とかのところが多いです。

そのカテゴリーならではの着眼点に満ちた頒布物が並ぶ予感!

なお、小説カテゴリーエリアへ飛び地になっている「あ」の「エッセイ・随筆・体験記」は自費出版の印刷をされている北斗書房さん、「その他」は同人誌の委託販売をされているメロンブックスさんの出店ブースです。

大分類:詩歌

詩歌カテゴリーの中で分類を細分化すると、出店者数が多いカテゴリーは以下の順序です。

  • 俳句・短歌・川柳
  • 現代詩・散文詩
  • イラスト・写真
  • その他

他カテゴリーと比べて、静かにまとまっている感が強いカテゴリー。その大半は「俳句・短歌・川柳」カテゴリーでの出店です。

ただ、カテゴリー的には単調な分け方に見えても、各ブースの世界観はそれぞれのカラーにあふれるゾーンだと思います!

また、詩歌ジャンルの発表場所として、文学フリマが一躍を担っているとも聞くので……ここを求める方も多いのではないでしょうか?

なお、小説カテゴリーがひしめくエリアへ飛び地となっている「その他」は、少部数の印刷・製本をされているオーエムさんが出店しているブースです。

企業出店的なもの?

表現の場を提供するサービスや本を作る際の見本展示・配布、販売ルートの提供などをしている出店者を集めてみました。自社で出版する書籍等を販売する出版社・編集社系の出店者は省いています。
(Webカタログで目に留まったところのピックアップなので、漏れがあったらゴメンナサイ)

小説投稿サイト
あ-01~02 小説家になろう(小説|その他)

自費出版・印刷所関係
あ-04 北斗書房(ノンフィクション|エッセイ・随筆・体験記)
あ-05~06 PUBUFUN(小説|その他)
あ-07~08 PICO(小説|その他)
あ-11~12 オーエム(詩歌|その他)
あ-13~14 栄光(評論・研究|出版)

委託販売
あ-09~10 メロンブックス(ノンフィクション|その他)

印刷所さん、カテゴリーが小説やったりノンフィクションやったりと、それぞれ自由に選ばれてるみたいですね。

さ-28の読酌文庫もよろしくお願いします

最後にちょっぴり宣伝。

読酌文庫は文学フリマ京都8へ「評論・研究|食文化・料理・グルメ」カテゴリーで出店し、今回のブース配置は「さ-28」です!

新刊は飲み歩きエッセイ+お店紹介本。もちろん、既刊小説・エッセイも持ち込みますので、よろしくお願いします。

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