【文学フリマの楽しみ方】一般来場編1・事前準備は何をする?

2023-01-07

「文学フリマに興味があるけれど、行ったことがないから何を準備すればいいか不安……」
という方の参考になればと思い、一般来場で遊びに行くときのポイントをまとめてみました。

長くなってしまったので、一般来場編は「1・事前準備編」と「2・当日とその後編」の2回に分けてお送りします。(今回は「1・事前準備編」となります)

筆者は文学フリマへ過去7回出店し、出店する以前は2回一般来場で遊びに行った経験があります。
また、文学フリマ以外の同人誌即売会イベントへの参加歴もそれなりにあります。

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文学フリマの一般来場は気楽に楽しもう!

遊びに行くときのポイントを、経験者が解説する風に書き出したにしては、身もフタもない発言で申し訳ないのですが、文学フリマは自分の都合に合わせて気軽に楽しめばいいと思います。

常識ある行動を取るのは当然として、あとは公式サイトの注意・アナウンスに従い、気軽に楽しみましょう。

入場無料となっていますし、何かのついでにふらっと立ち寄るのでもOK。
とりあえず様子見で、会場内をぐるっと一周見るだけ、見本誌コーナーを覗くだけでも問題ありません。

とはいえ、初めて足を運ぶイベントとなれば、不安になるのもわかります。
同人誌即売会自体、行ったことがないという人なら
「何を持って行けばいいの?」
「何を用意するの?」
となると思いますし……

そんなわけで、事前準備としてやっておくといいんじゃないかと思うことと、持って行くと良いものについて解説していきます。

事前準備は情報収集と小銭集め

事前にやっておくといいかなと思うのは、情報収集と小銭集めです。

もちろん、当日ぶっつけ本番、当って砕けろ精神でも楽しめるとは思いますが……それでも最低限、交通機関の情報や開催内容に変更がないかは確認しましょう。

小銭については出店側も釣り銭を用意するのですけど、あると助かる面もあります。

Webカタログをチェック

文学フリマではWebカタログが公開されるので、どんな出店者さんが居るのか、何を頒布されるのか事前チェックがおすすめです。
もちろん、事前チェックなしに当日ふらっと見て、気に入ったものがあれば買うというスタイルでもいいんですけど、初めて訪れるにあたって不安を感じているなら見ておくといいと思います。

Webカタログを見てるだけでも楽しいですし、意外な発見もあるかもしれませんね。
「小説投稿サイトで応援してる人が出店してる!」
「あ、この人は時々フォロワーさんがRTされてるサークルさんだ!」
「あれ? この人ってこないだ商業誌で見かけた人では?」
などなど、素敵な偶然もあるかもなので、時間のあるときに見ておきましょう。

Webカタログはユーザー登録がおすすめです

Webカタログはユーザー登録してログインすると、気になるところをチェックするのにも使えます。
無料で登録できるので、しっかり事前チェックしたい人は活用しましょう。
それに「気になる!」を押してもらえると、出店者はとっても嬉しいです!
当日、頑張ろうって気持ちになれます!

カテゴリだけでなくキーワード検索も併用

カテゴリ別にザックリ見るのもいいですが、キーワード検索すると見たいジャンルがより見つけやすくなると思います。
というのも、出店者さんは登録カテゴリを1種類しか選べず……でも、人によっては複数のカテゴリにまたがるような活動をされているケースもあり……

たとえば、ライトノベルもエッセイも書くし、時々グルメ評論本も出してるような出店者さんがいて、そのイベントでは「おせち料理食べ比べ本」を出すから「評論・研究|食文化・料理・グルメ」カテゴリで出ていたとしましょう。
そしてあなたは最近、異世界転生小説にはまっていて、「小説|ライトノベル」カテゴリを中心にチェックしたとします。

この時、Webカタログで「小説|ライトノベル」のカテゴリで出てくる出店者しかチェックしていないと、先述した「ラノベも書くけど今回は新刊の内容に合わせて評論系で出てる出店者」を見つけられません。
ひょっとしたらあなたが今読みたいと思っているニッチな設定の「異世界転生して日本酒バーを始めたら、勇者や大賢者や聖女さまが常連客になってヒャッハーな話」とかを新刊とともに頒布しているかもしれないのに……

なので、Webカタログを見るときはカテゴリだけでなく、自分が読みたいテーマのキーワードを入れて検索することを強くおすすめします!

チェックのタイミングは数回に分けよう

Webカタログは公開と同時に全出店者さんが完全に情報を入力している訳ではありません。
イベント開催日が近づくにつれて、登録情報は増えていきます。
なので、できればタイミングをずらして数回チェックしておくと、チェック漏れが防げるんじゃないでしょうか。

SNSをチェック

また、Webカタログと合わせて、SNSでの告知情報も見ておくとさらにいいです。
文学フリマ事務局のアカウントはイベント開催に関するアナウンスが随時流れてきますし、出店者さんも開催が近づくにつれて告知ツイートが増えていきます。

「#文学フリマ」や「#文学フリマ○○(開催地)」のハッシュタグで探すのもいいですね。
文学フリマではTwitterで告知されているサークルさんが多いのですが、InstagramやYouTubeなどを使われているところもあります。(件数はTwitterと比べるとずっと少ないですけど)

「いいね」や「RT」は励みになりますし、ビビッときたならWebカタログの「気になる!」とあわせて、是非ともポチポチしちゃいましょう。

会場までのアクセスをチェック

文学フリマ公式サイトにも会場へのアクセス方法は掲載されているので、当日迷わないようチェックしておきましょう。

文学フリマ東京で推奨ルートとされる公共交通機関の最寄り駅は東京モノレール「流通センター」なのですが、「空港快速」に乗ってしまうと通過してしまいます……

土地勘のある場所なら問題ないですが、張り切って遠出してきたのに電車・バスを間違えて……というトラブルが起きると心折れてしまいますよね。
タイムロスも勿体ないので、事前にチェックしましょう。

当日の天気や交通情報をチェック

天候の影響によりイベント時間の変更や開催中止もありえる話です。
また、イベントそのものは予定通りに開催されても、利用する交通機関が運転見合わせということもあるでしょう。

イベント中止や運休にならなくても、交通規制が発生するケースも。

2023年の文学フリマ京都は駅伝の開催日と重なったため、時間によって交通規制がかけられています。
バスや車での移動を考える場合、影響が出ると考えられます。

開催当日に知ってアタフタしないよう、まえもってチェックしておきましょう。

小銭は計画的に用意

出店者さんたちもそれぞれに釣り銭は準備しているものの、ちょうどで支払えたほうが助かる部分もあります。
最近は両替が簡単にできなくなってきてますので、計画的に小銭を手元に残しましょう。

必須&おすすめの持ち物

ここからは当日の持ち物についてです。
基本的には普段外出時に持っていくものを用意すればいいでしょう。
そこにプラスして、こんなのもあればいいよというものを挙げています。

【必須】お金

文学フリマは現在、入場無料で楽しめるイベントです。
でも、会場までの交通費や出店者さんから頒布物を購入するための資金は必須。
クレジットカード決済、QRコード決済を導入している出店者さんもなかにはいるのですが、一般的ではありません。
必ず現金を(できれば小銭)用意しておきましょう。

また、支払時にうっかり出店者さんの机の上とか、並べている本とかの上に手荷物を置かないよう注意しましょう。
「あれ? 財布どこだっけ?」と、カバンの中を探っていて、悪気なく出店者さんが並べている本の上にカバンを置いてしまうのは……出店側としては複雑な気持ちになってしまいます😥

【おすすめ】購入した本を入れる袋

手持ちのカバンに入る程度の量しか買わないなら、特に袋は必要ありません。
あれもこれもと気になる出店者さんがいっぱいだとか、ガッツリ買いまくって堪能したいとかなら、お買い物用に紙袋などを持っていくといいでしょう。

【おすすめ】クリアファイル

出店者さんの頒布物は本に限りません。
ポストカードやしおりを頒布されているところもありますし、フリーペーパーやチラシをもらうこともあるでしょう。

小さく折りたたんで持ち帰ってもいいのですが……折るのが忍びないと思っちゃうようなものをただくこともあるので、クリアファイルもあると安心です。
(100%ダメージを受けないわけじゃないけど、そのままよりは安心)

100均でも手に入る、プラスチックのカッチリしたケースだと、さらに防御力アップします。

【必要に応じて】飲み物や熱中症対策グッズ

暑い季節の熱中症対策として、飲み物は重要になってきます。
ただし、飲食場所については会場ごとのルールに従いましょう。
飲みかけのカップやボトルを片手に、フラフラと出店者さんのブースに立ち寄って……というのはこぼすリスクもありますし、時勢柄もあってなおさら歓迎されません。

文学フリマの場合、屋外に何時間も並んで待機することはないと思うので、ガチな熱中症対策は不要と思いますが、必要に応じて準備しておくと安心です。

【必要に応じて】カイロや防寒グッズ

寒い季節のイベントなら、冷え性さんは防寒対策を考えておきましょう。
ただ、屋内の会場はけっこう暑くなってくることもあるので……温度調節しやすい服装だといいと思います。

【必要に応じて】常備薬

普段から服用しているお薬などがあるなら忘れずに。

【必須】元気な体とイベントを楽しむ心

やはり元気でなければ楽しめないので、イベントが近づいたなら体調管理にも注意が必要です。
当日、体調が悪いなら参加を見送る決断もしましょう。
途中で具合が悪くなっては楽しめませんし、周りの参加者にも影響を与えるかもしれません。

そして「あれをしなきゃ」「これをしなきゃ」と不安を募らせるのではなく、「とりあえず行ってみよう!」「面白そうだから楽しもう!」という気持ちで参加してほしいと思います。

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