【イベント参加レポート】文学フリマ大阪12に出店してきました

2024-09-12

2024年9月8日開催の文学フリマ大阪12へ参加された皆さまお疲れ様でした。
運営の方々、ありがとうございました。
そして、読酌文庫のブースを訪問下さった方、発行物を購入いただいた方、差し入れを下さった方、ありがとうございます。

イベントの振り返って、記録を残しておきたいと思います。

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1月の京都に続き「評論・研究」カテゴリーで出店

1月の文学フリマ京都8に続き、小説カテゴリーを離れて評論・研究カテゴリーで出店しました。

また、頒布物のラインナップも、お酒に関連した内容のあるものに絞り統一感を出すことにこだわりました。

『とつげき隣のヒトハコさん』ももっと頒布したいのだけれど、ラインナップの中ではちょっと異質なこともあって、同人誌即売会では動きが鈍いのが現状です。
その異質さから、テーマの統一感を阻害しかねないと思い今回は外しました。
(ヒトハコさんにはもっと、相応しい頒布場所があるはず!)

その結果……と言えるのか、正直わからない部分もある(他にもいろんな要素が絡み合うので)のですが、頒布数および売上高は過去最高となりました!
(でも、これで気を良くして、安易に文フリ東京へリベンジかけても、討ち死にすると思うので、文フリ東京リベンジはまだしません!w)

文学フリマ大阪12で工夫したことと所感

弱小出店者は弱小出店者なりに今回も工夫して、頒布数を増やす取り組みをしております。
直接売上に繋がるないようもあれば、その前段階として「読酌文庫」という存在を知ってもらうためにやっていることもあります。

頒布物の絞り込み

絞り込みって言うほど厳選してるとはいえないけれど、前述のとおり統一感を出すため、出店カテゴリーとマッチする『タヌキの飲み歩き物語』『タヌキのちょい飲み物語』を中心に、親和性の高い頒布物だけを持って行きました。

『はなり亭で会いましょう』を外す選択肢もあったんだけど……うーん、やっぱり、代表作だし、読酌文庫が文学フリマに出始めた動機となる小説なので、これだけは外せなかった……!
居酒屋が舞台だし、主人公は日本酒が好きだし、飲みネタ要素があるってことで、ね。

結果、カテゴリーとマッチした2作は好調。
昨年、小説カテゴリーで出店していたとき、『タヌキのちょい飲み物語』はあまり見てもらえなかったんですよ。(売り物だと思ってもらえなかった?)
だから、イマイチな物を作ってしまったかと、少々自身をなくしていた部分があるんですが……
環境が変わると、状況は一変するんだなと感じましたね。
出店カテゴリーをガラッと変えると、周りの出店者さんが興味を持つ内容も変わるし、一般来場者の方も求めるものが変わってくる……

また、コミックエッセイのほうも好調でした。
特に、5月の関西コミティア合わせで出した『タヌキの懺悔 帰りの記憶がございません!』は、酒飲みあるあるな面もあり、酒ネタ・飲みネタを求めて本を探している人に刺さりやすかったんじゃないかと。
持ち込んだ本の中では最も売れたタイトルとなりました。
そして、『タヌキの懺悔』と合わせて『タヌキの日々』を購入いただくケースもあり……(関西コミティアでも同じ現象があったなぁ)
『タヌキの日々』のほうも、昨年の文学フリマ大阪ではあまり動かなかったんですよね……シナジーを生み出せたのかなと感じています。

一方、小説はなかなか頒布数を伸ばすのが難しいんだなと再認識しましたね。
飲み歩き本やコミックエッセイと比べると、頒布数は明らかに少なく、購入して下さったのはリピーターさんが中心。
ご新規さんが0ではないにせよ、他と比べると動きが鈍いといわざるを得ない。

小説作品の動きの悪さは「単価の高さ」「テキスト量の多さ」があるんだろうなぁ……

小説作品はどうしても「テキストを読み込んで作品を見てもらう」という形式なので……1つの本に収める文字数は多くなるし、それにともなってページ数も増えて頒布価格も上がってしまう。

そうなると、「何となく気になった」程度ではなく「これはじっくり読みたいから買って帰ろう!」という気持ちになってもらわないと、購入につながらない。
(じゃぁ、なんで初参加時、あんなに売れたのかという不思議……)
だから、作品をしっかりアピールして、刺さるターゲットに訴求しておかないと、頒布数を増やすのが難しい。

「単価が安い・テキスト量が少ない」は、気軽に、何となく買いやすい本。

「単価が高い・テキスト量が少ない」は、割高に感じる人もいるだろうけど、イラストや写真(フルカラーだとなおよし)が入っていると、読み込まなくても楽しめる形式の本。あるいは、世界観が作り込まれている、手に入れたくなる特殊装丁を採用していると、少々高くても手に入れたくなる本。

「単価が高い・テキスト量が多い」は、しっかり読み込まなきゃいけないから、読み切れるか心配になるし、単価にも足がすくむ、買うのに勇気が要る本。

例外とか個人差はあると思うけれど、何となくこんなイメージがありますね。
(「単価が安い・テキスト量が多い」は……なぜ安価なのか、なぜテキスト量が多いのかで印象が変わるかなぁ……)

カウントダウンnoteで臨場感を出す(?)

80日前から、ノートでカウントダウンの記事を書いていました。

これによる集客効果があったかは不明ですけれど、出店に向けた記録としてはありかなと思うので、今後もやる可能性ありますね。

本当は「100日後に○○する~」みたいなシリーズ連載で、出店前の100日間、毎日投稿とかやってみたいんですけど……
毎日は手が回らないよなってのが現状です。

カテゴリー塗り分け

恒例行事となってきている、カテゴリー塗り分けマップの作成。
反響はいつも通り上場で、いろんな方のお役に立ったようです。

こういうマップは自分も欲しいので、今後も継続しようと思っています。

早く文学フリマ札幌の分も仕上げなくてはいけませんね! その次は福岡、東京も控えています……

食べものテーマの作品がある出店者さんマップ

カテゴリー塗り分けとは別に、食べ物テーマの作品がある場所をまとめたマップ作りにも挑戦していました。

こちらも良い反響をいただけたのですが……カテゴリ塗り分けよりも面倒な作業だったので、もうやらないと思います……

まず、Webカタログから該当する作品のある方を絞る作業が、そもそも面倒!
いろいろな飲食に関連するワードで検索をかけて、出店者紹介文を見て、登録されている本を見て……(カタログに登録されていない方も意外と多いのよね……)
SNS(X)で該当する情報を見かけたらそれも追加して……

それらを地図の中に落とし込んで、マークしたブースにフキダシが重ならないように並べて、調整して……

追加で情報が見つかったらそれも足して、情報を足すためにまた、配置を整理して……

\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/

あと、マップ上に表記する出店者情報はどのように書くべきか悩むし、作品を読んだことのある方はすらすら書けるけれど、そうじゃない方のほうが多数。
参照できる情報から無難にまとめてみるけれど、何だか文章の熱量が違うっていうか、「えこひいき」してるような罪悪感も生まれてきて……

小心者には向かない作業だと感じたので、もうやりません!

カテゴリー塗り分けはね……私情を挟まず、機械的にやれる作業なんで続けますけれど。

設営ボランティアやって善行を積む

京都のときは朝起きられなくて(冬だもん)できなかったので、今度こそはと! 頑張って! 8時30分スタートの設営ボランティアに志願しました!

結構いいペースで設営できたみたいで、設営後は自ブースの準備に取りかかることができ、余裕を持って開場を迎えられましたね。

で、やってて気になったんは、宅配搬入の荷物配りが大変ってこと。

文学フリマ香川1に出店された方が、宅配搬入した荷物が自分のブースに配達されてて助かった、というような感想を書き込まれているのを見て、少々疑問に思っていたんですよ。

宅配搬入の荷物って、配置ごとに決まった場所に下ろされてて、そこから回収するんじゃなかったっけ?
昨年、文学フリマ東京37で設営参加したときは、ヤマトさんの荷物を所定の置き場所に分別する程度で、各ブースへの配達まではしてなかったぞ、と。

でも、どうやら最近、設営ボランティアで宅配の荷物を各ブースへ配達する作業もやっているようでした。
……で、それが大変だったと。

もちろん、みんなで協力してやりましたし、重い荷物は2人がかりで運んだり、力に自信がある人が率先してやってくれたり、台車(てか搬入用のカゴごと移動)を使ったりしてたんですけどね。
そういう物理的な大変さについては、参加者同士での協力や工夫で乗り越えられるんです。

ただ、「この荷物どこのブースのやつなん?」って問題が時々発生し……
出店案内には、宅配搬入の荷物に貼り付ける用の出店者名とブースが書かれたカードがあるのですが……アレがない荷物も結構ありました。

これがないと、配達難易度はグンと上がる!
伝票に小っちゃい文字で印字されたブース番号を読み取るのは大変で、カタカナ表記になっていると混乱する……(「わ-23」なのに「ワ-23」って書いてあるのとか)
印刷所から宅配搬入されているケースだと、出店案内のカードを貼れないから致し方ない部分はあるんですけどね。

てか、配置ブースが伝票にも書いてない荷物もあったみたいで……

あと、梱包状態がしっかりしてない荷物も……デンジャラス!
みんな、宅配に出す段ボール箱に封をするときは、しっかり貼れるテープを使おうね!

養生テープじゃだめなのよ……養生テープは養生するときの仮留めだから剥がれる(剥がせる)粘着力なんだよ。
内容物の重量に対して箱の強度が不十分なのも、運ぶ人泣かせだから考えようね。
中身を破損させないよう、協力して運んでいましたけど……梱包がヤワヤワ状態だとリスクが高くて、触るのもおっかないです……。

今後、自分が宅配搬入を利用するときは、絶対、しっかり梱包して、出店案内に付属のカードを貼ろうと思いました!

今後の予定

秋のイベントシーズンはまだまだこれから……9月中はイベント参加の予定はありませんが、10月以降は予定が目白押しです!

  • 2024年10月20日 関西コミティア71
  • 2024年10月26日 関西めしけっと9
  • 2024年11月2日~3日 紙本祭6
  • 2025年1月5日 もじのイチ
  • 2025年1月19日 文学フリマ京都9

来年1月の関西コミティアは文学フリマ京都9と日程が被るので見合わせます。

とりあえず、関西コミティアorめしけっとでは、飲み歩き本の第2弾を出したいですし、今回発行を諦めた飲み歩きマップのフリーペーパーも作りたいです。
少しずつ作業は進めているのだけど、まだまだやることは多いですね!

そして、文学フリマ京都9あたりで、新作小説を発表したいのですが……まだ、ふんわりとしたプロットしかできておらず、どうなることか。
先に秋のイベントに向けた詰めの作業をしないとだから、本格的に着手できるのは10月半ばに入ってからかなと思うし、そうなると入稿まで日がなさ過ぎる?
無理せず2025年春以降の予定で進めるべきか、悩みどころです。

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