果実酒作りは簡単!3つの材料を瓶に入れたら、後は待つだけ
自家製果実酒を楽しんでいる話を以前書いたのですが、結構読まれてるようなので、果実酒の作り方についてまとめてみます。
手間がかかる部分もありますが、基本的には材料を瓶に入れて待つだけなので、簡単に作れますよ。
本記事には果実酒作りに必要な道具やお酒などへの商品リンク(広告)が含まれております。
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果実酒作りの注意点!酒税法に気をつけよう
お酒を造る場合、国税庁に届け出をして醸造の許可を取る必要があるのです。
ただし個人で楽しむ範囲に限り、いくつかのお約束を守れば自家製果実酒も問題ありません。
酒税法的にアウトな内容
詳しくは国税庁のホームページに記載がありますが、ざっくり挙げると
- 米・麦・芋・穀類などを使う
- 葡萄を使う
- アルコール度数20度未満のお酒を使う
- 作った果実酒を販売する
こういった内容は自家製果実酒においてアウトです。
果実酒は好きな果物などをお酒に漬け込むわけですが、米・麦・芋・穀類と葡萄を使ってはいけません。
発酵しちゃう可能性が高いのだそう……
漬け込むお酒も、度数が低いものだと発酵しやすくなるのでNG。
当然、一般的な日本酒やワインは13度~17度くらいがなので、使ったらアウトですね。
果実酒用に市販されているホワイトリカー(35度)とか、焼酎(25度以上ある)、ウイスキーやブランデー(40度くらいかな?)ならセーフ。
基本的に蒸留酒ってヤツですね。
ただ最近は果実酒作りのための20度以上ある日本酒も市販されているので、日本酒で果実酒を仕込みたい人はそちらをどうぞ。
そして自家製果実酒は、個人で楽しむ範囲にしとかないとダメです。
自分で飲む、家族が飲む、親戚が集まった宴の席で振る舞う、ホームパーティーで知人に振る舞う……程度なら問題なし。
販売は厳禁です。
なお、ぶどう酒を密造していた漫画家さんの実録もあります。
ぶどう酒造るのがそもそもアウトだし、その様子をblogなどで公開してたので足がついた、と言うところでしょうか?
いやいや、バレなきゃ大丈夫、って話じゃない。小さなことでも見つかるし、税務署はやってくるんですね……
飲食店や旅館などが自家製果実酒を出すのはOKか?
飲食店や旅館などが自家製の果実酒を提供しているケースもあります。
この場合は、特例措置が適用されるようです。
あくまでもお店の中・旅館の中で提供する分だけ。
お土産用の販売はNGです。
自家製果実酒作りに必要なもの
果実酒を作るにあたって必要な材料は主に3つ。
- 使いたい果物類
- 使いたい酒類
- 使いたい糖類
後は道具も準備します。
- つけ込みに使う瓶などの保存容器
- 果物などを洗うときに使うボウルやザル
- 消毒用の道具
果実酒作りの入門は梅酒がおすすめ
果実酒を作った経験から、「香り豊かで肉質の柔らかい果物」を使うのが失敗が少ないと感じています。
なおかつ、仕込む季節に旬を迎えて、高価すぎないものが扱いやすいです。
一番おすすめは「梅」
シーズンになると、スーパーなどでよく見かけるのではないでしょうか?
あとは「柑橘系」も香りがハッキリしていて、果肉が柔らかいのでおすすめです。
「桃」とか「メロン」とかも良いんですけど……単価が高いですよね。
「いちご」もキレイな赤いお酒ができますが、単価が高かったり、1粒ずつ手入れするのが大変だったりするので、悩ましいところです。
「果実酒」と表現していますが、酒税法に引っかからなければ野菜とか茶葉とかを漬けるのもアリです。
PRふるさと納税で手に入れた特産品を果実酒に……っていう楽しみ方もありますね。
無難なお酒は蒸留酒、日本酒を使いたい人は「果実酒のための日本酒」にしましょう
どんなお酒に漬け込むかでも、香りや味わいが変わってきます。
無難なのはホワイトリカー。
特にクセもなく、ストレートにその果物のお酒になります。
焼酎は元になってる材料によって、味わいが変わってきます。
私は今年、梅酒をつけるときに黒糖焼酎を使いました。
ブランデーなどは独特の香りが楽しめるでしょう。
そして日本酒で仕込みたい人は、最近市販されている「果実酒のための日本酒」を使ってください。
これなら酒税法に引っかからずに済みます。
加える糖類の定番は氷砂糖
果実酒の材料、最後の一つは糖類。
ゆっくり溶ける氷砂糖が定番ですが、黒糖などのアレンジも可能です。
つけ込み用の保存容器は2L瓶か4L瓶がおすすめ
材料がそろえばいよいよ漬け込み……といきたいところですが、保存容器がないと漬けられません。
保存容器は2Lや4Lの瓶がおすすめです。
手入れもしやすいし、スーパーやホームセンターで手に入ります。
大きめのボウルやザルがあると作業が捗る
果実酒を仕込む際、果物類は丁寧に洗って水気を切り、乾燥させる工程があります。
そのとき、大きめのザルやボウルがあると便利です。
漬け込む前に瓶の消毒を忘れずに
アルコール度数の高いお酒を使うので、果実酒が傷む可能性は低いのですが、余分な雑菌が入るのは避けたいです。
漬け込む前には、瓶の消毒を忘れずにしておきましょう。
煮沸消毒が一番良いのですが……大型の保存瓶を丸ごと煮沸できる鍋って、一般家庭にはなかなかないですよね。
……というか、あったとしても、それで煮立たせて……というのは危険なので、市販のキッチン用アルコールなどを使って消毒するのが簡単かつ安全だと思います。
果実酒の作り方
いよいよ作り方の説明に入ります。
……といっても、特に難しい工程はないと思います。
(強いていえば果物を洗って丁寧に水気を取るとかは、面倒くさいでしょうか?)
材料の目安として、4L瓶を使って漬け込む場合だと
- お酒は1.8L(約1升)
- 果物は1kg前後
- 氷砂糖は果物と同重量または少し控えめ
という比率で紹介されているレシピがほとんどです。
2L瓶で漬ける場合は、大体半分にすればOK。
私は現在、2L瓶×2本体制なので、紹介されているレシピの半分量で2種類作る、みたいなことをしてます。
漬け込む果実はしっかり洗って水気を取り除きます。
余分な水分が入ってしまうと、傷みの原因になりますからね。
消毒した保存瓶に、果実と氷砂糖を交互に入れ、上から静かにお酒を注ぎます。
あとは、氷砂糖が溶け、果物のおいしさが抽出されるのを待つばかり。
梅やいちごなど、小ぶりなものはへたを取ったら丸ごと使います。
リンゴや梨、柿などしっかりした種や芯があるものは、ヘタや種・芯を取り除き、4つ切りの状態で漬けます。
また柑橘系は皮の部分に香りの成分が多いので、皮ごと漬けたいのですが、長期間漬けると皮から苦みが出てしまいます。
皮の部分だけ、数週間~1ヶ月以内に取り出せるよう、皮と果肉に分けてから漬け込むといいでしょう。
なお、使う果実は完熟したものより、まだ実が固い位のものが良いです。
実際、私も熟して値段が下がったキウイを使って漬けた経験があるのですが、なんかイマイチなキウイ酒になりました。
梅酒を作るときも、熟した梅ではなく青梅を使いますからね。
熟し切ってない実の方が、中においしさが秘められているのかもしれません。
果肉の柔らかいものなら、3ヶ月程度で飲み頃になりますが、果肉が堅いものは、半年近く熟成させた方がおいしくなります。
果実酒の飲み方色々
こうして完成した果実酒は、いろいろな飲み方が楽しめます。
シンプルにストレートで
まずはこれで、漬かり具合の確認もかねて味わってみたいところ。
このとき、漬け込んだ果物の味や香りが薄いようなら、もう少し熟成させた方が良いでしょう。
氷を入れてロックで
氷が溶けるに従って、味わいが変化。
少しずつ楽しみたい飲み方です。
水割りやソーダ割りもおいしい
飲みやすい水割りやソーダ割りも定番です。
ソーダの代わりにビールを使えば、ビアカクテル持つくれます!
アイスクリームやかき氷にかけるのも楽しい
禁断の大人のデザート!
アイスクリームやかき氷に果実酒をかけるのは、夏においしい食べ方です。
材料と道具をそろえたら、おいしい果実酒は時間が作ってくれます
そんなわけで、果実酒作りの経験から、自家製果実酒の作り方をまとめてみました。
今年は梅酒もつけていますが、瓶が1つ空いたので、新たな仕込みをしたいところです。
(果実酒用の日本酒も手に入れました)
必要なものをそろえて仕込んだら、待つだけ。
後は時間が果実酒を作ってくれます。
これからの季節だと……リンゴや梨が出回るところでしょうか?
どちらも昨年、挑戦しましたが実が堅い果物だったので、思った出来にならなかった経験があります。
リベンジできると良いのですが。
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