失敗しにくい果実とは?自家製果実酒作りを1年くらいやって思ったこと

2020-05-27

実は昨年から、自家製の果実酒を漬けて、チビチビと楽しんでおります。
そして今年は梅酒も漬けてみようと思います。

……ん?
梅酒と言えば、自家製果実酒の入門じゃなかったのか?

そうなんです。梅酒は恐らく一番失敗が少ないはずなんですが、なぜか後回しにしていました。

他の果物などを漬けて、出来具合を検証した結果、梅酒が一番美味しく作れるに違いないと確信した経緯を振り返ります。

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まずは果実酒の作り方(ざっくり)

詳しくは酒造メーカーのサイトだとか、料理研究家の方のページだとかに説明されていますので、ここではざっくりとした内容に留めておきます。

材料

漬け込む果実(ブドウや穀物類を使うと酒税法に引っかかるのでダメです)
アルコール度数20度以上のお酒(20度未満のお酒だとこれまた酒税法に引っかかります!)
氷砂糖や黒糖などの糖類(ゆっくり溶けるものがよい)

手順

  1. 漬け込みに使う瓶を消毒
  2. 漬け込む果物類をきれいに洗い、水気をしっかり取る(必要なら皮むき・カット・芯抜きなどをする)
  3. 瓶に果実類と糖類を入れる
  4. 瓶にお酒を静かに注ぐ
  5. 時々様子を見て、1~6か月くらいで飲み頃になる

……そう、何を漬け込むかによって、飲み頃になるまでの時間はものすごく幅があります!
モノによってはさらに熟成させ、まろやかな味にした方が美味しかったり……で。

果実酒は時間が作るものでもあるのだなと。

これまでの成果

これまでに挑戦した果実酒の成果を振り返り、★1~5の5段階評価にしてみようと思います。

リンゴ酒

評価:★★

果肉が固いこともあり、美味しく飲めるようになるまでかなり時間を要しました。
そして、選んだ品種があまり果実酒作りに適さなかったのか、リンゴの香りや味わいがあまり感じられず、残念な出来栄え。

はっさく酒

評価:★★★★

皮が厚く、むくのがちょっと大変でしたが、果実と一緒に皮も少し漬け込みました。
最初、皮の成分などによる苦みが強く出てしまい、「イマイチ?」と思ったのですが、時間と共にまろやかになり、炭酸などで割ると丁度いい味わいになりました。

イチゴ酒

評価:★★★★★

ジャム用の、不揃いなタイプの苺が安かったので購入し、作ってみました。
漬かるのも早く、赤く染まった可愛いお酒。味も美味しくて、あっという間に飲み切ってしまうのでした。

キウイ酒

評価:★

見切り品のキウイを気まぐれに購入して漬けたのですが……
キウイを漬ける場合は、熟しきっていない、実の固いものの方が良かったようで、なんだかぼやけた味になってしまいました。

梨酒

評価:★★

リンゴ酒同様、なんだか梨の美味しさが引き出せないまま終わってしまいました……

柿酒

評価:★★

リンゴや梨よりは果物の感じが出た気がするものの、パッとしない残念な仕上がり。
柿自体、香が芳醇でもないので、印象が薄くなってしまったかもしれません。

はっさく酒(2回目)

評価:★★★★★

前回のはっさく酒がいい出来だったので、再挑戦!
今回は気持ち、皮を入れる量を多くした結果、より香りや色を引き出すことに成功しました!
(皮は漬け過ぎるとえぐみが出るので、2週間ほどで取り出し)

柑橘系は失敗しにくいのかな?
柚やミカンでも試してみたいところです。

これまでの成果から導き出された法則(勝手にわかった気になってるらしい)

これまでの成果により、果実酒を美味しく作る、成功率を挙げるポイントとして考えられるのは……

  1. 果肉が柔らかいものの方が浸かりやすい
  2. 香りがはっきりしているものの方が、果実酒にも香りが付きやすい
  3. なるべく熟しきっていないものの方がよい

というところでしょうか。

つまり、梅酒作りに使う青梅は、これらの条件を満たしているので、果実酒作り入門に最適な、失敗しにくい果実ということになります。

リンゴや梨は漬かりにくくて美味しくできませんでしたが、青梅ならもう少し実が柔らかいです。
柿と違って、香りもシッカリ感じられますし、梅酒づくり用に出回る梅は、熟しきっていない青梅
あく抜きやヘソ取りがやや手間ではありますが、そこさえ丁寧にできれば、漬け込みでの失敗率はかなり低いのではないでしょうか?

梅酒は素晴らしいという結論

ということで、特に大した理由もなくこれまで手を付けていなかった梅酒ですが、今年は漬けてみたいと思います。

どうせならありきたりなホワイトリカーではなく、焼酎などを使ってみようかなー……という野望もあり。
黒糖焼酎なんかも狙ってますが、もし手に入るなら20度以上の日本酒を使ってもいいかななんて……
(普通に売ってる日本酒だと15度~17度くらいがほとんどなので、該当する商品は少ないんですけれども……)

この他に挑戦したい果実酒

柚やミカンなどの柑橘系や、桃、メロンなんかもやってみたいですね。
巨峰やマスカットで漬けられたらな……

ただし柑橘系は香りと色付けのために皮も漬けるので、なるべく表面に傷みがないものを選ばないといけなくて……これがなかなか思うようなのがなかったり。

桃やメロンは、果肉も柔らかいので漬けやすいと思われますが、いかんせん果物の単価が上がりがち。
てか、生で食べたいよという、悩ましい問題もあります。

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