飲み屋のお通し(突き出し)について思うこと
食べ歩きやら飲み歩きやらが好きなのですが、お通しを出さないお店も最近けっこうあるように感じました。
そんなわけで、夏休みの自由研究とばかりに、ツイッターでアンケートを実施。
- 要らん!(できればカットしたい)
- 美味しければアリ!
- システムとして受け取っている
- お通しの出てくる店に行ったことがない
上記の4択で回答を集めた結果、お通し(突き出し)を好意的に受け取っている人は多いようでした。
お通し(突き出し)は多くの人が受け入れている?
本とお酒の話が中心になっている、趣味アカウントからのアンケートだったので、酒飲みなフォロワーさんなどが多く回答してくれた可能性は否定できません。
個人的には、酒飲みな人=飲み食いの探求心・関心がある、と感じているので、美味しい食事に対して積極的・飲食店にも好意的(必要以上に批判しない)な人が多く回答してくれた結果かなぁ……とも、考えています。
アンケート結果を鵜呑みにして世間の声だと認識するのは浅はかだと思う
アンケートの印象操作って、案外チョロいんですよ……(知らんけど)
まぁ、こういう結果を集めたいなーって思ったら、そうなるように誘導するのって、結構簡単にできると思うんですよね。
質問の仕方を変えたり、選択肢の表現だったり、どんな場所でアンケート取るかだったり。
「○○(場所)で1000人にアンケートしました!」
ってあったとしても、例えばその場所が普段から女性が多いスポットなら女性票が集まりやすい。
時間帯によって年齢層に違いが出る場所だったら、アンケート実施時間を変えると結果が変わるかもしれない。
通勤・通学で通る人が多い場所でアンケートしたら、急いでるところを呼び止められて回答した人が多いかもしれない。
そうなると、フラットな世間一般の平均値を調査したものではなくなってくる。
だからアンケートは調査方法として便利だけど、どんな場所で・いつ・どのようにして回答を集めたものなのかを注意しておかないと、偏った情報を信じてしまうので要注意。
偏った情報に惑わされて、変な騒ぎを起こさないよう、冷静に見極める目は持っておきたいですね。
口コミ評価にしてもそれは絶対じゃない
最近はいろんなジャンルの口コミ投稿サイトが増えてて、何かを購入・利用するときの参考材料が増えたのだけど、そこに集まってる意見がすべてじゃない、という視点は常に持っておきたいところ。
だってそこに投稿して点数つけてるのは
- その対象を購入・利用していて
- その口コミサイトを知っていて
- 口コミ投稿をしたい人だけ
なのでね。
ネットをあまりやらない人だと、口コミとかアレコレ調べないかもしれないから、そもそも意見を投稿しないし、口コミサイトを知ってても面倒くさがりな性分の人はわざわざ投稿とかしないかもしれない。
条件満たしている人しか、意見を述べていないので、それが絶対的な評価だと思わない方がいいかなー、と常々思っております。
……もちろん、意見として参考にはしますけどね。
脱線したけれども、お通し(突き出し)についてちょっと考えてみることにした
話をお通しアンケート本題に戻しまして、今回私が個人的に興味本位で実施したアンケートでは、お通しに対して好意的な回答が多かったようです。
私個人としても、お通し(突き出し)は「そういうモノ」で、システムとして定着しているし、これは旨い! という魅力的なお通しも知ってるので、お通しウエルカムです。
日本酒も色々取り揃えてて、ビールも美味しい!
コースとは別料金で出てくる先付けが、とっても魅力的なので飲み助は先付けだけで日本酒2合いってしまう店です。
「お通し」と「突き出し」は東西の違いらしい
それで「お通し」について調べてみようとしたところ、そういえば「突き出し」って言う場合もあるなー、と。
どうやら「お通し」は主に関東、「突き出し」は主に関西で使われている表現で、どちらも客の注文した料理が出てくるまでのつなぎとして出される、料理を指しているんだそうです。
言葉の由来は「お客様を席にお通しした」「注文を厨房へ通した」「注文に関係なく突き出すもの」というところから来ているとのこと。
お通し(突き出し)は日本のおもてなし文化から生まれていた
いずれにせよ、お客様をお待たせしないための「おもてなし精神」から生まれているところもあって、日本らしい文化のようです。
「料理が来るまで、まずはこちらで『ウチの味』を楽しんでってください」という感じで。
とはいえ海外からやってきた旅行客の方々は、お通しシステムについて戸惑ったりもするようで……
- こちらの好みに関係なく出てくる
- 食べられないものが入っていると困る
- 日本はチップ文化がないけどお通しでお金を取られる
そんなこんなで事前に説明したり、希望すればお通しカットも受け付けていたり、そもそもお通し自体出してないお店も最近出てきてるようです。
お店側の売上確保にもなっている
「チップ文化の代替」とも言われてしまうお通し(突き出し)ですが、お店側の売上確保にもつながっています。
いわゆる「席料(チャージ料)」ですね。
特に二次会でやってきたお客さんだと、先の店ですでにそれなりに飲み食いしていることから、あまり注文が入りません。
酔ってるとお話も盛り上がって、最初に注文したドリンクだけで2時間くらい居座っちゃう。
これでは売上としてキビシイ……
売上の多い少ないに関係なく、お客さんが出て行ったら使ってた席の清掃とか手間は発生する……
となると、お通し代で売上確保も必要な手段かなと思えてきます。
適切なお通し(突き出し)とは
お通しは数百円程度の店が多いのですが、中には千円くらいしちゃうこともあります。
個人的にはその辺、お店の自由にしたらいいんじゃないかな~……って、受け入れてるんですけど……まぁ、千円って結構高い、かな。
お店の価格帯にもよるんでしょうが、千円あったらもう1~2品(安いのだと3品くらい?)好きなの注文できたのに! って気持ちも理解できます。
あとたまに「お通さない」が出てきて、フンガー(怒)みたいな意見を見ることもあります。
時間制の飲み放題・食べ放題的な安価なお店に多いかな?
最初にモリモリ山盛りの「お通し」が出てきて、それを食べきらないと注文ができないヤツ。
フハハハハ、好きなだけ料理を注文したいならば、私を倒してから行くのだ!!!
……というような感じで、胃袋にダイレクトアタックしてくるような、揚げ物とか炭水化物とか揚げ物とか炭水化物とかが出てくるヤツね。
そしてそういうお店だと、Web予約画面にすんごくキラキラした料理が掲載してあったり……
A5ランク黒毛和牛ステーキやこだわり本マグロ食べ放題! みたいな。
とりあえず「お通し」という名の通す気ないヤツは、色々と害悪だと思うのでなくなってほしいです……。
原価無視した食べ放題料理を客寄せパンダにして、お通しで客を仕留める店は、そもそもお店のやり方として間違ってますよね……?
郷に入りては郷に従え、良識あるやり方ならお通し(突き出し)の有無はお店側が決めたらいいと思う
出すも出さないもお店側の判断で、基本いいと思います。
個人的には美味しいお通しがもっと増えてほしいけれど、お店側の手間もあるので、トラブル回避のために出さないという判断もやり方の一つでしょう。
事前に値段や使われてる材料についての確認をしてもらえると、親切ですかね。
でもお店によっては、食材の希望は事前に伝えられるようになってたりするので……客側もそのあたりの手配は怠らないようにすべきかなと。
客がその店にとって神様かどうかは店側が決めるんだし、神といっても疫病神や祟り神もいるんだし、信仰の自由もあるんだし。
今回、何も考えずに考察めいた記事を書いたので、内容がフラフラしちゃってます(反省)。
広告
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません