【イベント参加レポート】第八回文学フリマ大阪に出店してきました
第八回文学フリマ大阪、お疲れ様でした!
今年1月の第四回文学フリマ京都をきっかけに、今年は読酌文庫として同人誌即売会イベントにも出て、小説などの発表も進めていきたいなぁ……と思っていたのですが、見事に中止・中止で。
増刷した小説の在庫はどうすればいいのかと、悲しい春夏が過ぎていきました。
そんな中、様々な対策を講じて開催された文学フリマ大阪。
まだ以前の盛り上がりと比べると寂しい様子もありましたが、イベントが無事に開催できたということが大きな一歩ではないかなと思います。
そして「読酌文庫」として参加して感じたことなどを、まとめておきます。
広告事前準備:試し読みと持ち込み量と
感染症対策として、今回の文学フリマでは
- 出店者スペースの間隔を多くとる
- 見本誌コーナーを取りやめる
- 冊子パンフレットの配布をしない
……といった措置が取られていました。
密を避け、不特定多数の人が触れるものを廃する目的でしょう。
気軽に試し読みができる見本誌コーナーがないのは寂しく感じましたが、状況を考えるとやむを得ない判断かと思います。
他にも
- 消毒用アルコールやペーパータオルの設置
- マスク着用必須
- 出入口を制限して入場者の検温を徹底
- 体調不良の場合は当日の参加を見送るよう呼びかけ
などなどの対策もされていました。
そして出店される側もそれぞれに考えて、各自にできることを選択されていたと思います。
読酌文庫がやったこと
読酌文庫としても、自分にできる範囲で対策を講じました。
……まぁ、大人気作家でもないのだし、たくさんの人と会うわけではないのですが……何も考えないわけにもいかないかなということで。
色んな対策を考えておられる方々がいるなか、とあるイベント好きな看護師の方がまとめられた内容が目に留まりました。
非常にわかりやすかったので、主にこちらの意見を参考にし、咳エチケットや手指衛生に気をつけました。
(まぁ普段から心がけていることですが、その基本がやっぱり大事なんだろうなと)
それから悩んだのですが、自ブースに試し読み用の見本誌は置かず、すべてPP袋で個包装。
代替として小説の一部が読める冊子の無料配布と、Webでじっくり読んでから購入を検討できる全文公開ページの作成もしました。
……これの効果があったのかどうかは……今一つ実感はないのですが、見本誌を手に取る人に手指衛生を逐一呼びかけるのもメンドイなー、っていうがありまして。
立ち読みは出来ないけど、試し読みできるものをフリーで置いてるから、見たい人はそこからお願いします、というスタンスで押しました。
搬入数は大いに悩む
そして一番、参加にあたって悩んだのは搬入部数。
何の懸念もない状態で参加していたなら、1月の文学フリマ京都での販売数を参考に、大阪はもう少し規模が大きいから搬入数を増やして……という目論見ができたでしょう。
しかし今回はそうはいきません。
Webカタログなどで事前に、出店される方を調べていましたが、欠席宣言をされている方もちらほら……
明確な欠席報告をされていなくても、当日の判断でお休みされる方も居るだろうし、出店側が通常よりも激減しているのは否めない。
加えて一般で遊びに来る人も、大事を取って見合わせる可能性はある。
となると、頒布できるのは1月よりも少なくなるのは想像に難くなく……
……という、現実的な考えをする自分がいる反面……
でも、ひょっとしてひょっとしたら、買いに来てくれる人が思いがけず多くて、搬入数が少なすぎて手にしてもらえなかったら申し訳なくない?
……という、なんだか楽天的な感じの自分も居たりして。
悩んだ結果、1月の搬入量より気持ち多めにしてしまいました。
広告当日:ブース設営
そして迎えた当日。
かねてから呼び掛けられていた通り、当日の体調を確認し、問題ないと判断したので会場に向けて出発。
文学フリマ大阪への出店は初めてですが、今回の会場となっている天満橋OMMは過去に何度か足を運んだ場所。
特に問題なく、入場時間内に到着できました。
所定のチェックを受けた後、スペースの設営。
ちょっと重いけれどかばんに詰められる程度の持ち込み量なので、特に苦労することなく準備完了。
あぁ、でも、A3サイズでプリントしてきたポップが折れないように、筒状に丸めて持ってきたのですが、丸めたクセがなかなか厄介でした。
苦肉の策で裏面に硬貨を張り付けて重りにして、何とか反りを目立たなくしました。
掲示するポップはどのような大きさで、どうやって持ち込むのが良いか、今後の検討事項ですね。
↓このタイプのポップスタンドを使っています↓当日:午前中
何事もなく開場時間となり、一般入場スタート。
……しかしやはり、出店者さん少ない……
スペースを広くとるために空きになっているところもあれば、当日欠席などで空いているところもあり……
ジャンルによって空席率に違いがあるようでしたが、読酌文庫が選択した「小説・大衆」ジャンルはかなりスカスカ。
右隣さんは出席されてましたが、左隣さんは不在。
あたりを見渡すと、両隣共に開いてるところもチラホラ。
下手するとシャッター街かゴーストタウンかっていうような島もあり……
これなら密集の心配はしなくてもよさそうかなぁ……などと思いながら、時間は過ぎていきました。
当日:午後
午後になったからといって、特別賑わうというほどでもありません。
午後の方が若干、来場者数が増えた感じでしたが、過去のイベントレポートに見られるような人手はありませんでした。
それでも一箱古本市やリトルプレス販売のご縁で知り合った方や、過去に読書会でお会いした方とも思いがけずお会いして、ちょっとしたサプライズも。
午前は頒布物がサッパリ動きませんでしたが、午後からはそれなりに手に取ってもらう機会がありました。
うん、やっぱり午後の方が人が来るのかな……
この辺りは今後のイベント参加時、参考にしたいですね。
当分、スペース内に2人並んで滞在ができない形でのイベント参加になると思うので、必然的にぼっち参加。
ならば出店時に他のスペースを見て回りたいなら、なるべく午前中に済ませておくのが吉、かなと。
読酌文庫は基本、ラストまで居座るタイプです
文学フリマって、結構イベント時間長いんですよね。
15時とか16時終了のイベントが多いと思うんですが、今回の文学フリマは17時まででした。
とはいえ、15時を過ぎると早退される出店者さんも結構出てきて、ガラガラ状態がさらに加速。
(なお、当日は台風も近づいていたので、そのあたりの都合で早退した方も結構いるのかなと)
読酌文庫はしぶとく(?)最後まで居座りました。
終了時間を迎え、荷物をまとめた後、椅子と机のお片付けも少しだけお手伝いして会場を後にしました。
広告イベント終了後:適切な搬入量が読めなかった
そして帰り道、ずっしり思い荷物を運びながら感じたのは……
「もっと控えめな搬入量で十分やったわ……」
……というコトでした。
いやぁ、やっぱりこういう状況だから、全体的に下方修正が正解なんだな、と身をもって知りました。
もう少し身軽だったら、帰りに一人打ち上げと称して飲みに行ったかもしれない。
でも荷物が重くて、そんな気になれなかった……w
お腹が空いたんで、カレーだけ食べて帰りましたが。
結果は芳しくない部分があったものの次に繋がる兆しあり
残念に感じられる部分もありましたが、それでも長らく自粛・中止となっていたイベントが開催されたことは、大きな一歩だったと思います。
まだまだこの先どのような状況になっていくのか、以前と同じように人が賑わうイベントができるようになるのか、分からないことだらけです。
でもどこかで折り合いをつけていくしかないのかなと感じています。
色々反省点もありましたが、売上0ではなかったですし、小説「はなり亭で会いましょう」をはじめ読酌文庫の頒布物に興味を持っていただいた方が増えたのは喜ばしいこと。
さっそく感想をいただいたりもしたので、これからもマイペースに創作活動はしていきたいと思います。
足を運んでくださった方、頒布物を手にしていただいた方、イベントを開催してくださった主催陣営の方々、本当にありがとうございます。
次回予告「読酌文庫の中の人、絵も漫画も描けるのに小説本でコミティア出るんですか?」
さて、次に読酌文庫が参加するのは今月下旬の関西コミティアです。
文学フリマは自信が文学だと思う作品を頒布する同人誌即売会。
漫画やイラスト集などを出されている方もいますが、小説や評論、詩歌などが目立ちます。
そして自身が思う文学であれば、一次創作でも二次創作でも可となっています。
対してコミティアは一次創作のみの同人誌即売会。
そして小説でも参加は可能ですが、やはり漫画作品が主流です。
コミック誌の出張編集部とかもありますしね。
そんなわけで、これまでとはやや土壌の違うところに飛び込むわけで、ますます頒布量が読めませんw
予想としては、今回の文学フリマ大阪を下回るんじゃないかなぁ……?
って、思ってるんですが、結果はいかに!?
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