【ネタバレ感想】酒と恋には酔って然るべき7巻
『酒と恋には酔って然るべき』7巻は37合め~42合めが収録されており、表紙の酔いデレ今泉くんが色々物語っています。
話は前巻のラストから続く展開で、ついに松子と今泉くんの関係が大きく変化。松子は次の恋へと進むのですが……伊達さんはどう思っているのかな?という、微妙なすれ違いも垣間見えます。
37合め:当たっただけ?
前巻ラスト、新庄くんの家に集まって呑んだところの続きから始まります。今泉くんの言葉への返事として、思い切った行動に出た松子ですが……ちょっと勢い余ってしまい、思った風にはならなかったようで。
前回のラストで「キャー!」と思った私のドキドキを返してくれ……
そして松子のスマホには、十四代の購入権に当選したとの連絡が入ります!
ついさっきの、今泉くんとの一件はどこへやら「当たった~っっ!!?」とテンションマックスの松子。そして、当選連絡で見落としていましたが、伊達さんからも連絡が入っていることに気付きます。
十四代 本丸(高木酒造/山形県)
購入権に見事当選し、松子が手に入れたお酒。十四代も人気銘柄ですもんね。
松子はこれを一時帰国した伊達さんと共に呑み、今度こそ笑顔で送り出そうと心を決めるのでした……。
38合め:理想の夫婦
松子としては一時帰国した伊達さんと十四代を呑んで、ケジメを付けたつもりなのですが、もしかすると伊達さんはそうは思ってない?
でも、松子は伊達さんとの関係に区切りをつけて、今泉くんとのこれからを慎重に、大切に育てようと考えはじめているという、微妙なすれ違いが起きてるんですよね。しかし、本人らは気付かず……。
そして、松子は新庄くんちでの一件から、今泉くんと気まずいような感じにもなっていて……そんな折、外回りで今泉くんと同行することになり、思わぬアクションが!
ついに! ついにですよ!!!
また、立ち寄ったうどん屋にて名取くんと遭遇し、名取くんの恋愛事情を聞かされます。
月桂冠 上撰 キャップエース(月桂冠/京都府)
立ち食いうどん屋にあったので、松子が注文した飲みきりサイズのお酒。居合わせた同期の名取くんと乾杯します。ここで名取くんが関西出身ということも話題に上りました。
39合め:昔の男と今の男
前々回の松子の行動を返すような形で、外回り同行中に今泉くんから思わぬアクション!
そして「つき合いましょう」との告白。
今泉くんとの関係をこれから進めようと考えていた松子は断る理由もなく……1巻で盛大に振り回され、その後もちょいちょいくすぶらせていた年下男子へ想いがようやく実を結ぶこととなりました!
何年越しの想いだよっていう、ね。お互い他の人とつき合ったりもしたけど、ね。
と、まぁ、すごく盛り上がる展開なんだけど、伊達さん派だった私にとっては複雑です。でもなー……仕方ないよなー……とも。
それからまたクリスマスシーズンが近づいてきているようで、松子と今泉くんは白石の家でのクリスマスパーティーに誘われます。
茜さすヌヴォー特別純米無濾過生(土屋酒造店/長野県)
白石さんに誘われてのクリスマスにて呑んだお酒。新酒だったからか、開栓時に「ポン」とシャンパンのような爆ぜる音がします。
そして「茜さす」は、有名な額田王の和歌「茜さす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る」に由来があり、今カレ・元カレの存在が松子の脳裏によぎるのでした。
40合め:田んぼの風、思いでの香り
クリスマスが過ぎると忙しい年末年始。松子が帰宅すると伊達さんからはクリスマスカードが届き、妹が「泊めて」とやってきます。
妹が土産に持ってきた「にいだしぜんしゅ」とともに、姉妹で年越しすることに。その流れで元カレ・今カレ事情を妹に伝えると、松子の高校時代の恋愛エピソードが語られます。
そして今泉くんの狂おしい可愛い攻勢が止まらない!
1巻での思い出を振り返るように、松子がしたことを返してくれ、キュンとくる展開がぽつぽつと。
そういうふうになっちゃうと、伊達さん派だった私も今泉に転んじゃうよなぁ……
にいだしぜんしゅ 燗誂(仁井田本家/福島県)
手土産として松子の妹が持ってきた酒。姉妹で過ごす年越しに、燗つけていただきます。
41合め:白い小悪魔は笑う
年明けの初出社。
今泉くんと新年会をする約束をしていたものの、具体的な日取りは決まっておらず、何をどう準備したらいいのかとガチガチになってしまう松子。
そして日本酒部へのお土産として、名取に心を寄せる大崎さんから、岩手のカップ酒「雪っこ」が差し入れられ、日本酒部らしくみんなで飲み方を研究発表しようということになります。
名取くんと大崎さんの展開が気になりつつ、松子は今泉くんとの新年会で雪っこを。恋人同士らしい展開になるかと身構えていたものの、今泉くんは酔って寝落ちてしまい、肩透かしを食らうのでした……。
活性原酒 雪っこ(酔仙酒造/岩手県)
日本酒部員の大崎さんから、帰省土産にもらったカップ酒。原酒で20度あるので、割って呑むと良いんじゃないかと、日本酒部で研究発表することになりました。
42合め:過去でも未来でもない、今この瞬間
今泉くんと交際しはじめたつもりが、いまひとつ恋人っぽくなってないと不安を感じたところに、名古屋出張ついでに1泊していかないかと提案されます!
しかし当日、思わぬアクシデント発生で、一緒のお泊まりは流れてしまいました……
翌朝、改めて今泉くんと合流した松子は、名古屋から伊勢へと足を伸ばします。
道中、松子の思い出のお酒而今について語っていると、名取のことが出てきて、なんだか今泉くんは面白くない様子? それを見た松子は而今の意味を力説します。
そして帰りの新幹線にて、今泉くんは嬉しいことを言ってくれるのでした。
一方その頃、アメリカの伊達さんにも新しい動きがあったようで……
而今 特別純米無濾過生(木屋正酒造/三重県)
名古屋出張ついでに1泊しての、今泉くんとのお出かけで伊勢まで足を伸ばした松子たちが飲み比べでいただくお酒のひとつ。飲み比べには他に、田光 特別純米 雄町と酒屋八兵衛 純米酒。3種の見比べを2人でシェア。
7巻全体の感想
ここに来てようやく、松子と今泉くんが正式にお付き合いする展開が来ましたね!
伊達さん派だった私はちょっと複雑なのですけれど……でもまぁ、話の展開としてはこれもよし、か。
今泉くんとは、じわりじわりと仲を深めつつも、ちょこちょこ関わってくる松子の同期・名取の存在も新たな火種になりそうで?
また、伊達さんも、アメリカに行ってフェードアウトではなく、再登場しそうな感じ?
どう関わってくるのか、今後も気になりますね。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません