【ネタバレ感想】酒と恋には酔って然るべき6巻

2024-03-27

6巻は31合め~36合めが収録されており、渡米してしまった伊達さんとの関係に悩んだり、今泉くんからのモーションにドキドキしたりと、急展開を迎えます!

表紙を飾るのは名取&新庄の日本酒部男性コンビです。

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31合め:弥助、助六、今泉

伊達さんがアメリカに発ってしまい、別れ際も心が離れたような感じになってしまって傷心気味の松子ですが、一応連絡は取り合っている様子

とりあえずは仕事に集中せねばというところで、以前出張先で営業した会社の社長さんをもてなすため、恵比寿の寿司屋に行くことになります。
いいなぁ……こういう接待飲みなら、私も参加したいわ。

そして、寿司屋では寿司に合う日本酒とお寿司のマリアージュを堪能。羨ましい!

今泉くんも日本酒に慣れてきたようで、お酒の感想として良いコメントをしてくれます。その流れで、松子は今泉くんと助六寿司と日本酒を試そうということに……

2人きりの宅飲みはどうかと思っていたところ、屋外でどうかと提案され、ピクニックのような感じになりました。今泉くんは殊勝にも松子のおかげでお酒を飲むのが楽しくなったと礼を言ってきます

日高見 芳醇辛口純米吟醸 弥助(平孝酒造/宮城県)

日高見を造っている平孝酒造は、石巻漁港近くにある酒蔵さん。そんな場所ということもあって、海産物、とくに江戸前寿司に合うお酒もあるんだとか。お寿司と日本酒……鉄板ですよね!

日高見 純米大吟醸 助六(平孝酒造/宮城県)

こちらは松子が今泉くんと2人で飲んだお酒。こちらは、気軽に純米大吟醸をというコンセプトで造られているのだそう。

32合目:夏祭り、浴衣の陣

伊達さんとはテレビ電話で会話しており、完全に関係が切れたわけでもない松子。時間を合わせてリモート飲みをしようと提案されます。しかし、自分はまだ彼女なのかと疑問が浮かぶのです……。

そんなところへ、同期の名取から夏祭りのお誘いが。みんなを誘って行くことになるのですが、松子と名取の関係って、ただの同期なの? それとも?というところもツッコミが入ります。

このあたり、ちょっと匂わせというか、微妙な雰囲気があるんですよね。果たして真相は?

そして夏祭りでも日本酒を発見し、早速飲んでみる一行なのでした。

川鶴 讃岐くらうでぃ(川鶴酒造/香川県)

夏祭りにて松子たちが飲んだ、低アルコールのお酒。甘酸っぱくクリーミーな味で、大人のカルピスというか、大人の甘酒というか……暑い季節にもさっぱり飲める味わいです。

33合め:マンハッタンでフレンズ

さて、伊達さんとの宙ぶらりんな感じの関係は、まだ続いていると見るべきか、もう終わったとみるべきか。アメリカへついて行けない自分はフラれたんだと松子は思っていたのですが、時々連絡を取り合っている状態なんですよね。

これはまだ、関係が続いているとみて良いのか、伊達さんの気遣いで別れたあとのフォローなのか、と。

でもやっぱり気持ちは残っているので、松子はささいなことで伊達さんを思い出してしまうようです。だから、思い切って電話をしてみると……まさかの事実が発覚し、松子は衝撃を受けるのでした

そんなとき、九州からの出張から帰ってきた今泉くんから、粋なお土産を渡されます。

何だか伊達さんとはどんどんすれ違っていく感じ……?

古伊万里 カップ酒 NOMANNE(古伊万里酒造/佐賀県)

今泉くんから、出張のお土産として渡されたカップ酒。有田焼のカップになっているオシャレ系カップ酒です。飲み終わったらペン立てなどにも使えるし、ちょっと気の利いたプレゼントって感じしますよね。

34合め:野外キャンプの熊と狼

夏が過ぎ、秋を迎えたところで日本酒部は1泊合宿を企画。部長として松子は菊酒を用意します。

そして合わせる料理はバーベキューの他に、パクチーの効いたエスニック系を用意。お酒飲めない組にも配慮して、お茶やお水に菊の花を浮かべてはとすすめたり、飲めなくても一緒に日本酒を知ろうとフォローする松子。

松子のこの社交的な感じは見習いたいです。

そして同期の名取に絡まれている松子の様子を、なにやら今泉くんは複雑な感じで見ていて……

u Yoshidagura山廃純米無濾過原酒(吉田酒造/石川県)

日本酒部合宿にて、菊酒を楽しもうと松子が用意した日本酒。春のお花見だけでなく、秋は菊酒を楽しんでちょっと風流に?

35合め:女の30代、誰にささげる?

日本酒部合宿での今泉くんの行動が引っかかる松子。そして相談を持ちかけようと、松子は白石を誘って蔵見学に繰り出します。

相変わらず鋭い意見をくれる白石。今泉くんのことが気になっているけれど、伊達さんと別れたばかりだから複雑だという松子でしたが、30代の貴重な時間を大切にと忠告されます

松子と白石の友情も良いですよね。はっきり言ってくれる存在だし、お互い好みを尊重し合える職場の同期で親友。こんな関係を築けるのも、松子の人柄が良いんだろうなと思えます。

屋守 純米中取り 無調整生(豊島屋酒造/東京都)

松子が白石と一緒に蔵見学行った際、テイスティングした日本酒。中取りはバランスの良い味わいになりやすいんですよね。

NEW RAINBOW 貴醸酒 無濾過生原酒(豊島屋酒造/東京都)

こちらも蔵見学でいただいたお酒。貴醸酒は仕込みにお酒を入れるので、通常よりも濃厚な味わいになるのが特徴です。

天上本みりん 心(豊島屋酒造/東京都)

そのまま飲める美味しいみりん、豆乳で割ったり、レモン汁や生姜を足してもおすすめだそう。洋酒好きな白石さんはがっちりホールドして購入決定。

松子も購入して、みりんを使ったプリンを楽しむのでした。

36合め:酔ってたからって

気になるメッセージが届き、ざわつく松子。恐る恐る内容を確認すると、意外な事実が判明します!

さて、気持ちが残っているのなら、もう一度伊達さんと向き合うべきではと、松子はパスポートを眺めながら考え込みますが、なんだかんだで春に伊達さんが旅立ってからもう半年経ってるんですよね……。

心乱されてる様子の松子を今泉くんは心配しているようで……そんなとき、日本酒部員の家に集まって、みんなで飲もうという話が出てきます。

良い感じに酔ってきたところで、松子は今泉くんから告白を受けるのですが……

紀土ーKIDー純米酒(平和酒造/和歌山県)

日本酒部員・新庄くんの家で飲んだときのカップ酒。牡蠣鍋のほかに、干し柿を使ったおつまみも登場します。

6巻全体の感想

伊達さんとは遠く離れてしまい、別れ際のやり取りも微妙な感じだったこともあって、これは終わった恋と片付けるべきか、まだ縁が続いていると取るべきか松子は大いに悩んでいました
そして、今泉くんのアクションも気になりますし、ちょいちょい絡んでくる名取の存在も話をややこしくしてくれそう!?

でも、どこか松子の中では伊達さんのことはもう終わりというか、区切りが付いてるというか……何だかすれ違いも大きくなっている感じですし、ここで見切りを付けても仕方のないことに思えます。

だからこそ、これからは今泉くんとの展開に期待がかかるわけで!
新庄家でのあのシーンは!?

何だか大きな動きを予感させる引きで終わりましたね。
次巻が気になります!

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