もじのイチ参加レポート:読酌文庫、遠征イベントを大いに楽しむ
2025年1月5日開催の「もじのイチ」にサークル参加してきました。前回は、参加を決めてから当日出発し、会場にたどり着いてイベント開始を待つ所までを書き記しましたが、今回はメインとなるイベントそのものの様子について記述します。
さて、開始時刻を迎えた読酌文庫のスペースは、どのような状態だったのでしょうか?
広告小規模イベントの心地よさを感じました
11時となり、もじのイチがスタート。
東京のイベントはアウェイなもので、いろいろと不安もあったのですが、殺伐・ガツガツしたムードはなく、終始まったりとした空気感で進行していた印象です。
活気あふれる文学フリマの空気も、それはそれで盛り上がりを感じられてよいですけれど、これくらいの規模で落ち着いて参加できるイベントも心地よいですね!
なんかこう……「売るぞ!目立つぞ!足を止めてもらうぞ!!!」って、ギラギラしなくていいというか。
机の広さもですが、通路も広くとられていたので、ゆったり感がさらに感じられた気がします。
スペースに来てくださる方とも、落ち着いて話せたように思いました。
もっと人を詰められそうではあるけれど……?
通路やサークルのバックヤード部分をもっと詰めれば、今の1.5~2倍くらいサークルを入れられそうに感じましたが、参加者数のバランスもありますからね。
- サークル・一般参加者を含め、運営側が問題なく捌ける動員数
- サークル参加者と一般参加者の割合
このバランスが悪いと、イベントとしていろいろ良くないことになると思われます。
全体の参加人数を増やす(イベント規模を拡大する)なら、それに合わせて運営側の人でも確保しないといけません。
運営側の人数が揃わないのに、とにかく盛り上がれの一点張りで参加者数を拡大するのは大変危険です。
スムーズなイベント進行はもちろん、何かあった際の対応に割くリソースが不足し、問題を大きくしてしまう可能性大。
そして、運営側の人数揃えて参加サークル数を増大させた場合、それに見合うだけの一般参加者(サークル参加ではない人・買い専の人)が集まらないと、イベントとして盛り上がりに欠けるでしょう。
サークル参加者も買い物をするとは思いますが、サークル同士の買い物しか発生しないいベントというのも……同人誌即売会という場の機能が薄れているように感じられてしまいます。
そのあたり、諸々加味しての今の規模なのかなと思いました。
(サークル参加募集かけたらあっという間に埋まっていったので、もっとたくさんサークルを集めることはできたんだろうと思いますが)
購買欲を刺激する企画が面白い
お年玉シールラリーはアツい企画でした!
お買い物をしたサークルさんからシールをもらい、パンフレットのシールラリーページに集めていくと、豪華景品の当たるガチャに挑戦できるというもの。
ガチャ参加のワクワクと、あわよくば商品ゲットの欲望を満たすべく、購買意欲が刺激されます。
そして、前回レポートでもお見かけしましたが、ガチャ会の時間になると、ガチャが最大手状態でしたね。
読酌文庫もお買い物したサークルさんからシールをいただいていたのですが……
ガチャに並ぶタイミングを失い、回せず終い……。
目玉景品がで尽くして抽選が終わってから、カントリーマァム(参加賞)をもらってきました。
頒布数はいかほど?
どうも、文学フリマ東京では文学フリマ大阪・京都以上に「気になる!」をもらうのに、頒布数は1桁(なんなら片手で足りるよ?w)な残念出店者・読酌文庫です。
(文学フリマ大阪・京都では今のところ10~20程度の頒布数を維持できています!)
そんなワタクシが、東京の小規模イベントに出たら、そのような結果になるのか?
やっぱり、文学フリマ東京のように、行き交う人たちからスルーされまくるのか???
そんな不安はなんのその!
振り返ってみれば、文学フリマ東京のバッドな記録はアッサリ塗り替えられました!
やはり、イベントの規模と頒布数は比例しないものです。
比例するのは、それなりの実力者・人気者ではないかな……?
規模が大きくなるにつれて実力者・人気者の集客力が加速し、それ以外は頑張らないと埋もれる。
頑張っても埋もれる。
シビアな弱肉強食資本主義。
そりゃ、自分の本を売るためにギラつきもしますし、結果が振るわないとやさぐれて、お気持ち表明の投稿をしちゃいますよ、えぇ……
そんなわけで、読酌文庫の文学フリマ東京リベンジはまだまだ先になると思いますが、自信を付ける意味で、文芸本を積極的に頒布できる小規模なイベントへの遠征はこれからも考えていきたいと思います。
シールにサインを入れてみた
ちなみに、シールラリー用に配布されたシールには、「読酌」とペンでサインを入れて配布していました。
シールもいろいろ種類があったんですけれど、サークル名の一部が入っていたら、どこで本を買ったかの記念になっていいかな、と……。
で、多分配り忘れてはいないと思うのですけれど……道中のポンコツぶりを考えると、記憶が飛んでいて、渡し忘れた方がいる可能性も微レ存。
とはいえ、購入いただいた皆さま、ありがとうございました!
おかげさまで、東京進出への自信が1つ、増えました。
次回「もじのイチ」開催予定は2026年1月12日らしい
もじのイチは、早くも次回の開催情報が出ており、悩ましい限りです。
ほかのイベントと日程被りしなければ、読酌文庫も前向きに参加を検討したいところですね。
2026年1月12日は祝日で月曜なので……
例年の開催状況から察するに、文学フリマ京都10は2026年1月18日の日曜ではないかと予想。
そして、2026年1月に開催されるであろう関西コミティア75は、2026年1月11日か18日か25日かな?
会場(インテックス大阪)の都合にもよるだろうけれど、基本的に日曜開催だと思うので、もじのイチとは被らないだろうと踏んでいますが……?
とらぬ狸の何とやら。
まだ1月だというのに、もう来年のことを言うのは鬼が大爆笑しそうなので、もう少しして先々の日程が明らかになってから本格的に考えることとします。
もじのイチは一次創作の文芸作品を頒布したい人におすすめ
参加しての全体的な感想としては、大変充実した時間を過ごせましたし、小規模ながら楽しめる工夫、盛り上げる工夫、さまざまな配慮が感じられました。
なので、文芸作品を頒布し、気になる作品を購入したい人におすすめできるイベントだと思います。
東京は、イベントの選択肢豊富でよりどりみどりな環境です。
ぶっちゃけ羨ましいです。首都にならはって200年もしたはらへんのに、ずいぶん栄えてはりますなぁ……。
でも、一次創作の文芸作品を、積極的に頒布できる場所は限られていると思います。
オールジャンルの同人誌即売会だと、やっぱり流行りの二次創作がメインだから、一次創作の、ましてやテキスト主体コンテンツはなかなか厳しいでしょう。
コミティアもオリジナル小説や評論本が頒布可能とはいえ、マンガ・イラストが主流。
何のためにマンガ編集部が出張してきているのか、という話ですよね。
また、近年盛り上がりを見せるZINE系イベントも選択肢ではありますが、作品の内容や活動方針によっては、その文化に馴染みにくいかもなぁ……って思う部分があります。
いやいや、文芸系なら今や最大手となった、文学フリマ東京があるじゃないって話ですけど……
文学フリマ東京は何というか……ラストダンジョン! 頂上決戦!!! って感じがするんですよね。
どんな展開・結果になるにせよ、相応に覚悟決めて行かないと、心折れる可能性が高いイベントになってしまったと思うんです。
※個人の感想です
これは別に、文学フリマへの批判とか規模拡大反対とか、そういう意図はないんですけどね。
ビッグサイトで開催できるまでのイベントに成長したのはすごいことだし、それが目標の一部でもあったんだろうし……(文フリ新参勢が知った風なこと言うなって?w)
小規模でゆっくり参加できる、初心者にも優しい雰囲気で、なおかつ一次創作文芸をメインに頒布できる場の選択肢として、もじのイチはとっても有用な存在ではないかと感じました。
アフターの打ち上げにもしっかり参加
事前にお知らせのあった、公式打ち上げ&交流会にも、しっかり参加させてもらいました。
参加人数40人とかそんな規模で、ちょっとした同窓会レベルになっていたのは戦慄しましたが……!
陰キャなワタクシはどこのグループにも混ざれず、隅っこでもそもそ飲み食いする結末になるんじゃないかと。
そんな不安ももちつつ、でも、あわよくば、ほかの出店者の方々とお話しとか、意見交換とかしたいので、あとクラフトビールにホイホイされて参加を決定しました。
創作に関連したお話ができてホクホク
交流面の不安はどこへやら。
一緒のテーブルになった方々と、良い感じに楽しいひとときを過ごせました。
なかなか普段の生活では、創作活動に関連したお話をする機会ってないんですけど、こういう場だとそれができていいですね。
イベント時間中だと、腰を据えて話せないけれど、食事をしながらだと打ち解けやすいし、ゆっくり話を聞けますし……
クラフトビールとドイツ料理も美味しくいただきました!
同じテーブルだった方々
トランクラン/まなつさん
コズミックスタア/つるよしのさん
山折書亭/やまおり亭さん
ワラサン出版社/和良拓馬さん
千歳書房/やすみさん
はじめましてな方、その節はお世話になりましたな方、ご本買わせていただきましたな方が入り交じる席で、楽しい時間を過ごせました!
ホテルにチェックイン後、ひとりで2次会に繰り出す?
さて、打ち上げまで無事終了し、予約していたホテルにチェックイン。
早朝から移動したし、程よく疲れてもいるのですが、ちょっと飲み足りないし(!?)、折角東京に来たんだしってことで、ホテル周辺をぶらついてひとり2次会を決行しました!
で、なんかいい感じ? のお店を見つけて、入ってみたら、なかなかに酒飲みホイホイな店でした。
通常、日曜・祝日はお休みのようだけど、この日はお正月の特別営業だったのかな?
お店の大将は静岡出身だそうで、静岡からの食材やお料理も多く、お魚料理もたいへん美味しく……。
鮭のカマ焼きをしゃぶりながら……
ヘシコでちびちび日本酒を消費していたはずが、なんやかんやいただいてしまって……?
ここでも『帰りの記憶がございません!』!?
……気が付いたら、ホテルで寝ていたんですよね……
ちゃんと支払ったよね? 所持金が減ってたから支払ったんだよね???
あと、なんかファミマで、チョコドリンクとスムージーとチュロス買ってたんだけど……水も買えよ自分! 喉、カラカラになるやろ!
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