【ネタバレ感想】酒と恋には酔って然るべき4巻
『酒と恋には酔って然るべき』4巻は伊達さん&今泉くんコンビが表紙です。19号め~24合めが収録されています。
人間関係に気持ちが乱れる松子でしたが、伊達さんとの関係を穏やかに積み上げていきます。
そして職場では日本酒部が発足し、松子が部長に就任。職場内の交友関係がさらに賑やかになってきそうな予感です。
そして4巻ラストには、人生のターニングポイントになりそうな展開が!
松子、どうする?
19合め:寿司とおでんと今泉
静岡へ出張中の今泉くんのところへ、サンプルを届けるべく駆けつける松子。ここはしっかり宿も押えて翌日午後を半休にし、静岡の酒を楽しむ気満々です。
こういう展開を見ると、出張のある営業職って「ついでに観光」とか「ついでに旅行」とかできて、楽しそうと思ってしまう不純な私です……。
実際はそんな時間の余裕がなかったり、自腹で前乗りや延泊を認めない会社規定があったりするでしょうしね……
出張先では、お客様とも話も盛り上がり、焼津にあるおすすめの店に連れて行ってもらうことに。生シラスと静岡のお酒で乾杯。そして美味しい海産物のお寿司……うーん、仕事の成果なんだろうけれど羨ましい!
2軒目は静岡おでんで一杯! と、松子は夜の街へ繰り出そうとしますが、「日本酒を教えてください」と言って今泉くんがついてきます。なんだか意味深な発言もあって、心を乱される松子。
うーん、どういう意味なのよ!
松子は後輩とのサシのみに罪悪感を覚えるものの、報告した伊達さんからは容認され……でも、やっぱり気にしてしまうんですよね。
磯自慢 本醸造(磯自慢酒造/静岡県)
出張先のお客様にすすめられて、松子が飲んだお酒。静岡を代表する銘柄ですね。
地元のお酒と地元の特産物は最強の組み合わせなので、羨ましい限りです。
喜久醉 純米吟醸 松下米50(青島酒造/静岡県)
静岡出張時の2件目、静岡おでんと一緒に松子と今泉くんが飲んだお酒。こちらも静岡のお酒ですね。
20合め:あなたに会いたくて
出張先で今泉くんと飲みに行った自分への罪悪感、それは伊達さんに対しての申し訳なさなのか、美森さんに対しての申し訳なさなのか。
しかし、伊達さんは同僚だという最上さんとも親しげだし、最上さんは伊達さんのご家族にお土産を渡してくる仲だしと、松子のモヤモヤモードが発動してしまいます。
とりあえず静岡土産を見つくろって、東京へ戻る松子と今泉くん。新幹線の車内でこれまでのことを振り返りつつ……あのときは気持ちが今泉くんの方を向いていたなと改めて感じるのでした。
東京に返ってきた松子は白石&美森さんの3人で食事に行き、恋愛相談が展開。形の上では今泉くんをかっさらっていった恋敵とも言える美森さんですが、良い感じのお店を教えてくれたり、ハッキリとした意見を言ってくれたりと、好感が持てるなと感じる松子。
静岡土産で晩酌しながら、あれこれ考えていると、伊達さんに会いたい気持ちが膨らんでいきます。
にゃんかっぷ ラスタ(志太泉酒造/静岡県)
静岡のお土産にと、新幹線の中で今泉くんからもらったカップ酒。
にゃんこのイラストがかわいいデザインで、梅の実が2も個入った梅酒のカップ酒なんですよね。
松子は自分で買ってきた静岡土産・由比の缶詰と合わせて晩酌を楽しみます。
にゃんかっぷ 純米吟醸(志太泉酒造/静岡県)
こちらも今泉くんからもらったカップ酒。
こういうカップが可愛いと、カップ酒のイメージも変わってくるんじゃないかなと思うんですが……実際はどうなんでしょうね?
飲み終わったあともふつうに雑貨として、ペン立てとかにできますし。
ちなみにこの「にゃんかっぷ」は、藤枝限定のサッカーバージョンもあるんですよ。
21合め:小料理屋松子の客
中秋の名月を迎え、月見酒の準備万端な松子は、仕事帰りに最上さんと遭遇します。
最上さんと伊達さんの関係を不安視していたわけですが、まさかの接触です!
そして、流れで家に招いて一緒にお月見することに。
いっそ本人から2人の関係について聞けたらと目論んだわけですが……結局、余計に気になる話を聞かされて終わってしまいます。
その後、一緒に飲んだことを伊達さんと話していたら、言わせない方が良いことを言わせてしまって自己嫌悪を覚えてしまうのでした。
伊達さんとのお付き合いは順調なようでいて、ちょくちょく不安要素が出てきちゃうんですよね……。そこをどう乗り越えるのかが、毎回気になる展開でもあります。
月見酒の上善如水 純米大吟醸(白瀧酒造/新潟県)
お月見用のお酒でボトルも可愛い上善如水。
淡麗辛口路線で日本酒を引っ張ってきた新潟のお酒ですが、可愛い要素も取り入れて、最近はまた違う方向性も見せているようですね。
22合め:小江戸ぶらり飲み歩き旅
川越にある伊達さんの実家訪問と、2人で日帰り旅行の回。
以前、東京に遊びに来ていた伊達さんのお母さまとは挨拶済みということもあり、にこやかに迎えられます。そして実家に出戻っているという、伊達さんのお姉さんとも対面。伊達さんの昔話を聞かせてもらって、やっぱりモテてるんだなと松子は実感します。
実家訪問のあとは、地元のカップ酒を片手に川越散策。温泉旅行の話も話題に出てきて良い感じの雰囲気に。
なんとなく結婚も意識するのですが……
鏡山 純米 ともきカップ(小江戸鏡山酒造/埼玉県)
川越のマスコットキャラとコラボした、ご当地カップ酒。
こういうご当地ものはお土産としても楽しいですよね。
時の鐘カップ(小江戸鏡山酒造/埼玉県)
川越散策のお供に飲んだカップ酒その2。
23合め:日本酒部のヤバイやつ
4巻はじめにあった、静岡出張の成果が上々と会社で褒められ、特に日本酒トークが良かったと持ち上げられた松子は、社内で日本酒部をやらないかと誘われます。
部長には松子が就任し、早速第一回会合が開かれ山廃を飲むことに。
山廃仕込みのお酒をみんなで楽しむものの、今泉くんがいつもの酔いデレ状態になっていないと気づき、松子は気になってしまいます。
そして解散した別れ際、今泉くんから気になることを聞かされ動揺。
ってか、今泉よ、いつもながら松子を揺さぶってくるなという展開です。
翌日、そのことを白石に話すと「酒と恋には酔って然るべき」と返されます。
菊姫 山廃純米(菊姫/石川県)
今泉くんが山廃について知りたいと言ってきたので、第一回日本酒部の会合で飲むことになったお酒。
コクが強いお料理と合うそう。鴨肉のローストやイカの塩辛、レバーパテなどと合わせて楽しむ様子が見られます。
24合め:松子、どうする?
伊達さんと落ち着いた関係を構築しながらも、今泉くんの発言に混乱させられる松子。
クリスマスシーズンも近づいてきて、2人で何を飲もうかと考えていたところ、東京に出てくる伊達さんのお姉さんも交えて一緒に飲むことになります。
ワインを飲む人だというお姉さんの好みに合わせて、ワイン感覚で飲める日本酒を用意し、今カノとしての自分をアピールする松子。
別れ際に伊達さんからプレゼントを渡され、これはもしやもしやと期待が高まります!
そして年末、伊達さんからとんでもない告白をうけ、松子は重大な選択を迫られるのですが……
三井の寿 ワイン酵母で造った純米吟醸酒(みいの寿/福岡県)
ワイン派だという伊達さんのお姉さんにすすめるべく、松子が用意したのはワイン酵母を使った日本酒。
ぱっと見はワインのようなボトルです。
冷凍フルーツと炭酸水を加えたカクテルにしても素敵。おつまみにはお姉さんが用意してくれたパエリアや白身魚のカルパッチョが登場します。
4巻全体の感想
伊達さんとの関係は悩む部分がありながらも一応前に進んでいる様子。
でも、今泉くんの言動とかも気になる部分はあって……というところで、まさかの宣言が伊達さんからもたらされてしまいました!
うーん、これは……これはー……
前々からそういう意向があると聞いていたら、受け止め方が違ったのかもしれませんけど……ちょっと唐突なんだよなぁ。
松子は一体どんな選択をするのか、5巻の展開が気になります!
また、職場では日本酒部が発足し、松子の交友関係も広がりそう。
一緒にお酒を楽しむメンバーが増え、新たな人間模様も見られそうです。
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