フリーランスで生きたいと思ったワケ
目指せフリーランス! と思い立ち、2020年より副業ライターをスタート。
2021年には開業届を出して、長く勤めた職場にもお別れし、フリーランスになった田貫朔子です。
なぜ自分がフリーランスになりたいと思ったのかを、振り返ってみることにしました。
広告就職活動という苦痛
私はいわゆる「就職氷河期世代」でした。当時の就職活動は困難を極め、心を込めて履歴書を手書きしても、会社説明会で質問アピールしてみても、手ごたえなく……
やっとこぎつけた面接でも、元来の人見知りや内気な性格が残念な結果ばかりを引き当てるうえに、意地悪い面接も多く……
とにかく当時の新卒就活は、時間も交通費も消耗し、心身を削る修行も同然。
新卒採用が「ゴールデン切符」と言われる時代とは大違いでした。
変わりなんていくらでもいる。時間を割いて、応募者を選んでやってるんだから、採用されたらありがたいと思え。
入社して3年は根性見せて働け。その上に成果は成り立つ。それができない奴は給料泥棒。汚名返上するために働け。
そもそも論として私の出身校が、就職に関して有利に働く分野ではなかったこともあり……(あれ? 大学って採用率を上げるための予備校だったっけ???)非常に困難を極めました。
そんななかでも、何とか運よく(?)、採用してもらえたサービス業にて「幹部候補生」(←聞こえだけはイイですね!)として働くことになります。
「幹部なんたら」とかなってますが、実際は現場のアルバイトスタッフと変わらないところからスタートです。
正社員という地獄
就職が決まってホッとしたものの、その後の現実は辛いことも多くありました……。
最初の職場
縁あって入れたのだからと、精いっぱい頑張りました。
しかしシフト勤務で体内時計はおかしくなり、能力も伸び悩み、デリカシーのない上司たちとの付き合いにも疲れ……これは向いてないな、と実感するようになりました。
唯一の救いは、お給料がそこそこ高額だったことでしょう。
おかげで、それなりに蓄えができたのはありがたかったです。派手に遊ぶ趣味もなかったのでね……
もしかすると、この頃の年収が私の人生のピークかもしれない。
(いつかはこれを上回りたい)
方向転換した二つ目の職場
方向転換を決め、新卒で入った会社を退職した私は、貯金を使ってスクールに通い、手に職付けて転職活動を始めます。
その結果、小さな施工会社で事務員として拾われることになりました。
……お給料は前職の半分ちょっとくらいになってしまいましたが……それよりも心身の健康が大事です!
スクールで学んだことも活かせる職場でした。職場の人たちも、家族経営の会社ということもあってフレンドリーで、可愛がってもらえた部分もあり、居心地も悪くない場所でした。
しかし世の中そう上手くはいかないようで……
リーマンショックの影響があったかどうかは不明ですが、会社が倒産するという、貴重な経験をすることになりました\(^o^)/
焦る気持ちで掴んだ三つ目の職場
そしてまた職探し。必死に仕事を探した結果、割とすぐに見つかりました。
今度は小売業の会社で営業事務。今回も家族経営の会社。お給料は前職より少しプラス。
とにかく必死に仕事を覚えて働きました。
経営陣の方にも、それなりに頑張りは認めてもらえていたと思っています。
ですが……この会社はブラック体質というか、古き時代の流れを受け継ぐ会社方針というか……
有休はほとんど取れない。子供の学校行事、親の介護、慶事弔事といった理由でしか許されない。免許更新や通院での有給取得は不可。
法律的にはおかしいのですが、その場所に居れば自然とそれがルールとなり、受け入れるしかありませんでした。
そして、私はがむしゃらな頑張りによって経営陣から気に入られたのですが……同僚からはえこひいきされているように見られてしまい、仕事で孤立する羽目に……。
こうして精神的に追い詰められた結果、思考回路もいろいろおかしくなり、いつか発作的に電車に飛び込む日が来るような状態になってしまい、退職を決意しました。
だって、何事も命あってのことですから……
とりあえずハ〇ーワークの求人はロクなのがないなと痛感しました。あの時焦って仕事を決めなくてもよかったのかなぁ……と今思うことがあります。
正社員は呪縛?
学校卒業後の職歴がこんなことになってしまい、「正社員として働く」が絶対正義ではないように思うようになりました。
当たり前のように就職活動をして、会社からの採用を待つわけですが働き方は何も「正社員」に限らない。
そもそも「正社員」という言葉って何なのか?
定年とされる年齢まで無期限で雇用を約束され、決められた時間・日数働いてお給料をもらう。
でも会社が倒産することだってあるし、個人の能力とは別で経営状態如何では賞与も昇給もないことがある。
福利厚生も会社次第でまちまち。
さも当然のように「正社員」をみんなは求めるけれど、「正社員」っていう免罪符で、企業が従業員を働かせ放題で、使い潰してるケースもあるんじゃないかと……
そして派遣社員を経て契約社員に
その後、私が選んだのが派遣社員という働き方。履歴書書いて、面接受けて、ってしなくても仕事にありつける! 何というお手軽システム!(?)
とりあえずもう、面接はこりごりだったのです。
新卒採用時の嫌な思い出はもちろん、過去の職歴から考えても、わざわざ約束を取り付けて面接したって、本当にその会社が自分にとって働きやすい場所かどうかは、働いてからじゃないとわからないですから。
丁度いいタイミングで募集のあった派遣先にマッチングでき、その職場には結構長く居ることになりました。
約3年派遣社員で働いた後、直接雇用の契約社員に。
契約社員になったことで月々の給与は安定し、交通費も必要に応じてもらえるようになったので、よしよし……と、直雇用になって1~2年くらいは思ってはいました。
意見が通らない現実、負担は増えていく
契約社員になって、めでたしめでたし……とはいきませんでした。
ちょっとやそっとでは倒産する心配のない規模の会社であることは頼りになるのですが、それだけに組織も大きく、意見を出しても採用されない。
業務の効率化を図りたいだけなのに、前例がないことや上の許可が下りないことは進められずモヤモヤは募る一方。でも上の方針決定による新たな業務は増えていく。
業務負担は正社員と同等以上にあるけれど、結局給与面では正社員の方が優遇されている現実……。
何となくそんな状態に嫌気が指すようになりました。
会社に雇われる働き方が合っていないのか?
じゃぁ、自分はどうしたいのか?
契約社員から正社員にしてもらって(事務職でその前例があるのかが不明だった)、地位を得たいのかというとNoでした。
働く中で色々と見えてきた会社の体質や、緊急時(地震とか台風とか疫病とか)に求められる事柄が、給与に見合っていないと感じるところがあったのです。
かといってまた正社員で働く口を探して、履歴書書いて、面接受けて……ってしたいのかというと、それもNoでした。
面接なんてアテにならないし、時間の無駄。というのが個人的なイメージです。
もちろん本当に優秀な人事は、わずかな面接時間で必要な人材を鋭く見定めるのでしょう。
しかしそのような優れた人事の居る会社は果たしてどれくらいあるのか?
私はそのレベルの会社で採用されるに足りる人材なのか?
正直、私がフリーランスで働きたいっていうのは、逃げかもしれないと思う部分もあります。でも私は会社に勤めて、決まった枠の中でやっていくのがしんどかったんです。
だから、すべて責任を負う代わりに、全部自由にできる働き方がしたいと思いました。
正社員として働くのは確かに安定していて、理想かもしれない。
でも、お気に入りのお店の店主さんは雇われ店長ではなくて個人事業主だ。
暇つぶしに読んでるうちに、日参するようになったブロガーの方も、ブログ収入の他に在宅の仕事を請け負ったりして生活されている。
楽ではない、簡単ではないだろうけれど、自分が「これだ」と思う方法で収入を得て、生きる術としている人も居る。ならば私も、そういう生き方をしてもいいではないかと……そう思ったのです。
クラウドソーシングとブログ作り、そして…
自分で生きる、つまりフリーランスになってやる。
そう思った私は、まず、クラウドソーシングでWebライターを始めました。
最初は文字単価0.2円とかそんな感じでしたが少しずつ、ご縁も広がり、2020年5月には認定ランサーという名誉に。
それから、ライターの仕事ではWordPressへの入稿をすることも多いようだったので、サーバーとドメインを用意してブログも作りました。
収益化とは程遠い状態ですが、操作の練習や記事づくりの体験として役立てています。
勤めを辞めた今、まだまだ私の地盤は不安定。心もとない状態で、仕事のない週もある状態です。
今の課題は、受注を増やすことと、そのために必要なポートフォリオを充実させることだと思っています。
それから…
フリーランスという働き方・生き方がどのようなものなのか、きっといろんなパターンがあると思うので、一つでも多く知りたいとも思います。
その中に自分が目指す方向性があるのかもしれないし、働き方のヒントがあるかもしれない。
「こうなりたい」と思うなら、そのモデルを一つでも多く探し、そういう人と交流するのが大事だと何かで読んだ気がするのです。
「変わりたいな」と思いながら、結局「いつもの状態」を続け、何の刺激も得られなければ変りようがないでしょう。
知ること、挑戦すること、縁を増やすこと。
その結果が収益につながると信じて、のびのびと以前よりも稼げる状態になるのが理想です。
まだまだ自分には可能性があるのだと信じて、歩んでいきたいと思います。
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