歴史ある、文人の酒!増田徳兵衛商店/京都市伏見区(酒-1グランプリ参加蔵紹介)
酒-1グランプリ参加蔵紹介シリーズ、第2回目は、酒処の京都伏見の酒蔵さん「増田徳兵衛商店」を取り上げたいと思います。
今年は伏見の蔵まつりイベントが中止になってしまいましたが、以前蔵開きに訪れたこともあります。

立春朝搾りも楽しませていただきました。
増田徳兵衛商店 基本情報
代表銘柄:月の桂、稼ぎ頭
創業:延宝三年(1675)
所在地:京都府京都市伏見区下鳥羽長田町135
代表銘柄「月の桂」の由来は?
「月の桂」……何となく神秘的なイメージのある名前ではないでしょうか?
「月の桂」の銘は江戸時代、姉小路有長という公家に
増田徳兵衛商店 会社案内より
「かげ清き月の嘉都良の川水を夜々汲みて世々に栄えむ」と詠まれ命名。
そして多くの文人墨客に賞賛され「文人の酒」とも、呼ばれているそうです。
Miss SAKEチャンネルでも取り上げられていました!
伏見でも古い歴史を持つ
月桂冠 | 寛永14年(1637) |
招徳酒造 | 正保2年(1645) |
北川本家(富翁) | 明暦3年(1657) |
増田徳兵衛商店(月の桂) | 延宝3年(1675) |
山本本家(神聖) | 延宝5年(1677) |
平和酒造(慶長) | 延享元年(1744) |
キンシ正宗 | 天明元年(1781) |
松本酒造(桃の滴) | 寛政3年(1791) |
宝酒造(松竹梅) | 天保13年(1842) |
玉乃光酒造 | 天保13年(1842) |
豊澤本店(豊祝) | 慶応年間(1865~1868) |
鶴正宗酒造 | 明治24年(1891) |
齋藤酒造(英勲) | 明治28年(1895) |
藤岡酒造(蒼空) | 明治35年(1902) |
京姫酒造(匠) | 大正7年(1918 ) |
黄桜 | 大正14年(1925) |
都鶴酒造 | 昭和45年(1970) |
伏見酒造組合のホームページにある、各蔵の創業年順に並べると、伏見の酒蔵の中でも歴史が長いことが伺えます。
(意外と明治以降創業の蔵も多い?)
小説にも月の桂、登場します
こちらの、日本酒をテーマにしたアンソロジー小説、なんと月の桂が作中に登場する作品があります!
相川 真「月に桂の花を見る」は、人を頼れない気質の生真面目女子が、最終的にお酒(月の桂)でほぐされるお話。
(↑雑な紹介……)
まとめ
京都の酒処、伏見の中でも歴史の長い「増田徳兵衛商店」!
酒-1にもこれまで毎回参加されているのですが、2位・3位の入賞はあれど、グランプリにはまだ届かず……
お気に入り蔵なので、頑張ってほしいところです。
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